【今日の2曲】…And You Will Know Us By The Trail Of Dead – It Was There That I Saw You (2002), Another Morning Stoner (2002)

一昨日昨日と2日連続で、アメリカの音楽サイトPitchfork(ピッチフォーク)が10年振りの10点満点を付けたことでも話題の、Fiona Apple(フィオナ・アップル 1977年 – )8年ぶりのアルバム『Fetch the Bolt Cutters(フェッチ・ザ・ボルト・カッターズ)』を取り上げましたが、本日は個人的に「Pitchforkといえばこれ。」という作品をご紹介することにします。

It Was There That I Saw You
…And You Will Know Us By The Trail Of Dead – It Was There That I Saw You

アメリカはテキサスの4人組バンド、…And You Will Know Us By The Trail Of Dead(…アンド・ユー・ウィル・ノウ・アス・バイ・ザ・トレイル・オブ・デッド、長すぎるので以下「Trail Of Dead」)が2002年にリリースしたアルバム『Source Tags & Codes』より、まずはアルバム冒頭を飾る楽曲「It Was There That I Saw You」。

これ今聴いても強烈なサウンドで、やたらと存在感のあるギターリフがインパクト大。

インディーズで2枚のアルバムをリリースしていたTrail Of Deadが、メジャーのInterscope Records(インタースコープ・レコード)と契約し、150,000ドル(現在のレートで約1600万円くらい)の予算で制作したとされる通算3枚目のアルバム。

筆者がこのアルバムの存在を知ったのは、Pitchforkで10点満点を付けられたという触れ込みでネット上で話題になっていた時で、それと同時に初めてPitchforkの存在を認識したのでした。

なので、例えるならゲーム機本体と一緒に買ったソフトのような感じで、Pitchforkと言えばこのアルバムが結び付いちゃっているわけですが、『Source Tags & Codes』より後で満点を獲得した作品って、再発やベスト盤、コンピレーションアルバムを除くと数枚しか存在せず、ちゃんと確認した訳ではないので漏れがあるかも知れませんが、多分以下、

  • William Basinski『The Disintegration Loops』(2002年)
  • Wilco『Yankee Hotel Foxtrot』(2002年)
  • J Dilla『Donuts』(2006年)

そして一昨日の記事で書いた通り、2010年にリリースされたKanye West(カニエ・ウェスト 1977年 – )の『My Beautiful Dark Twisted Fantasy(マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー)』。

そこから10年振りにFiona Appleだったわけで、筆者の他にも、Pitchforkと言えばTrail Of Deadの印象が強いっていう人は結構多いのではないかと思います。そんなことない?

アルバムレビューで満点の作品は今まで大体150枚未満くらい?存在するようですが、その辺は日本語でまとめているサイトもありますので、そちらをご参考ください。
採点については当然ながらまあ、あくまで参考程度で完全に同意するという事はないものの、個人的愛聴盤、Joni Mitchell(ジョニ・ミッチェル)の『The Hissing of Summer Lawns(夏草の誘い)』、Talk Talk(トーク・トーク)のラスト作品『Laughing Stock(ラフィング・ストック』が10点満点なのは満足。

逆にこれはよう分からんというものも幾つかありますが、その辺は気が向いたらまた別の機会に書きたいと思います。

で、Trail Of Deadの本作。この満点評価に関しては結構微妙な扱い?のようでPitchforkのいわゆる「黒歴史」と呼ぶ人も居る模様。

でもこれ個人的にはアルバム頭2曲に関して言えば、問答無用の大傑作だと思っております。その後は結構散漫とした印象になるものの、良作なのは間違い無いかと。

ちなみに本作、Apple Musicで久々に聴こうと思ったら、何やら仕様が違うらしく、1曲目にボーナストラックのインスト(と、7曲目にインタールード的な日本語入り楽曲)が入っておりましたが、これは除外で。

Another Morning Stoner
…And You Will Know Us By The Trail Of Dead – Another Morning Stoner

2曲目に収録された「Another Morning Stoner」。
これはNirvana(ニルヴァーナ)とか好きな人から、アヴァンポップ系、エモ系、メロコア系、Hi-STANDARDの横山健が主催するレーベル、Pizza of Death Recordsとか、近年だとWANIMAとか好きな人まで幅広く気に入られる可能性があるのではないかと思います。

これPV初めて見たなー。
ステンドグラスとか出てくるのがそれっぽい。
と言うのも、このバンドのジャケットってゴシックな中世ヨーロッパ的なものが多いんですよね。音楽性には合っているようなそうでもないような、よく分かりませんがまあ、Trail Of Deadといえば中世ヨーロッパな感じ。という印象はある。テキサス出身のバンドだけれど。

で、このアルバムもよく見ると何気にそういう雰囲気の顔が写って(描かれて?)いたりします。

アルバムの冒頭2曲がとんでもなく傑出していると言えば、音楽性は異なれど、以前書いたOGRE YOU ASSHOLE(オウガ・ユー・アスホール)の2012年作品『100年後』がありますが、これ、ジャケットのボワッとしたオレンジの感じも共通していたりしますね。

無理にオチみたいなことを言うと、Trail Of Deadの方(音楽性ではなくジャケット)は1000年くらい前って感じですけど。

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