【今週の3曲】David Bowie特集 個人的TOP10に入るのに何故か今まで取り上げなかった3曲

1月から何となく始まった『短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集』。

途中何度か書いている通り、当初は軽く5回とか10回位でまとめるつもりだったのですが、ここまで約50記事くらい。

更には、宮沢りえによるカバー「Game」とか、David Bowieに多大な影響を受けたであろうTHE YELLOW MONKEYSuede、逆にDavid Bowieの方が影響を受けたScott Walker(The Walker Brothers)だったりThe Velvet UndergroundLou Reedだったりを取り上げた記事も含めると結構な記事数になってしまいましたが、何やかやで2016年リリースの最後のオリジナルアルバム『★(Blackstar ブラック・スター)』の収録曲7曲中6曲を取り上げ、残すところ1曲となりました。

で、本日はその『★』の未収録曲が3曲あるので、そちらを取り上げようかなー、とも思いましたが、それは一旦止めておいて、ここまでご紹介しそびれていた、個人的にDavid Bowieの全キャリアでTOP10に入ると思う楽曲を取り上げることにします。

まず1曲目。

Stay (2016 Remaster)
David Bowie – Stay

1976年リリースの通算9枚目のアルバム『Station to Station(ステイション・トゥ・ステイション)』収録の「Stay(ステイ)」。

奇しくも現在のコロナ禍のキーワードにも合致(「Stay Home」)してしまうタイトルですが、それはさておきこの「Stay」、David Bowieの全ての楽曲の中で端的に1番かっこいいと思います。

当時のTV番組(Dinah Shore Show)出演時の映像があったのでこちらも。

David Bowie – Stay (1:14〜)

当時29歳。奇抜さが抜け、ルックス的にもこの時期が個人的には1番かっこいいと思う。
丁度初主演映画『The Man Who Fell to Earth(地球に落ちて来た男)』もこの時期なので、音楽のみならずファッションに興味がある方で、未見の場合はチェックしてみると良いのではないでしょうか。

ストーリー的なところで言うと、ちょっと微妙で一般受けはし難いように思いますが、そこら辺はあまり気にせずとも何にせよ見応えはあるのでは。

矢野顕子だったか野宮真貴だったか(多分、矢野顕子)が実際会った際のDavid Bowieの特徴として「手足が長い」と語っていたのを読んだ憶えがありますが、それがよく分かる映像。

余談ながら、実際何度も会ってインタビューをした小島由紀子によると、実物は意外と小さく170ちょいくらいしか身長はないとの説もあります。

身体的特徴については近年あんまりあーだこーだ言ってはいけないような風潮もあるような気がしますが、まあ書いちゃうと、個人的に思う若い頃のDavid Bowieの魅力の一つに、模範的なものとされるそれとはちょっと違う歯並びがある様に思います。

数年前にドイツの芸術家が矯正前のDavid Bowieの歯を再現したアート作品を制作して話題になったことがありましたが、あれ結構印象に残るんですよね。ギザギザしてるというか。
後年、矯正したみたいですけど。

ところでこの「Stay」は結構最近、今年2020年のDavid Bowieの誕生日1月8日にリリースが発表された、未発表&レア音源6曲で構成されたストリーミング限定EP『Is It Any Wonder?』に、「Stay ’97」という1997年に再度レコーディングされたバージョンが収録されたので、そちらも併せて聴いてみると面白いと思います。

では続きまして2曲目。
こちらは一昨日の「Girl Loves Me(ガール・ラブズ・ミー)」の記事でも触れた1974年作品『Diamond Dogs(邦題:ダイアモンドの犬)』に収録されている楽曲。

Sweet Thing (2016 Remaster)
David Bowie – Sweet Thing

この「Sweet Thing(邦題:美しきもの)」には、若くエネルギーが最も乗った時期の歌唱が見事に記録されているのではないかと。

ここでちょっと余計なことを書くと、何故か昔からこの曲聴くと松山千春を想起してしまうんですよね。
それについての追求はしませんが、まあなんとなく松山千春っぽさはあるような…。

で、一昨日も書いた通り、『★』がリリースされるまでは『Station to Station』と『Diamond Dogs』が個人的なDavid Bowieの全アルバムランキングでTOP3に入っており、更に言うとどちらかがNo.1アルバムだったりしました。

世間的評価と照らし合わせると『Station to Station』は割と通好みな印象で、ベストに挙げる人がたまに居るものの、問題は『Diamond Dogs』の方。こちらはどうにも不人気というか、ビミョーな扱いになりがちな印象があるんですよね。
まあジャケットもあれだし。

でもこの「Sweet Thing」からの「Candidate(キャンディデイト)」〜「Sweet Thing (reprise)」の3曲に渡る組曲は、David Bowieの全ての作品の中でも最高の瞬間なのではないかとずっと思っております。

他はまあ表題曲がモロにストーンズ(Sixじゃなくてローリングの方)だったり、アルバムの流れだと「Rebel Rebel(邦題:愛しき反抗)」もうちょっと短くても良くね?とか、先述の例の小説に影響された「1984」がピンク・レディーを連想させまくったり(全然David Bowieの方が先ですけど)、最後に収録された「Chant of the Ever Circling Skeletal Family(邦題:永遠に周り続ける骸骨家族の歌)」のラストがやっぱりうるさい等、色々ありますが、総じてアルバムとしての集中力と言いますか、まとまりはかなり良いと思います。

あとこのアルバムについて語られるときに必ずと言ってよいほど出るトピックが、それまでのアルバムの完成度に大きく寄与していたギタリストでありその他鍵盤を弾くこともあったプロ中のプロ演奏者・Mick Ronson(ミック・ロンソン)の不在。

その為ギターやシンセサイザー等のウワモノをDavid Bowieがほぼ演奏しており、良くも悪くもプロフェッショナル感がそれまでに比べて少しだけ劣り、そのカチッとしていなさが凶とみなされていることが多いような。
個人的には吉と出ている箇所も多いと思うのですが、この辺が評価の分かれ目なのかも知れません。

とは言えどうあれ「Sweet Thing」からの組曲はキャリアの中でも別格の瞬間だと思うので、今回は1曲だけ取り出してのご紹介としましたが、是非3曲続けて聴いてみてほしいところです。

そして最後3曲目。言わずもがなの大名曲。
名曲過ぎてスルーしていましたが、少し前の記事(「★」)で唐突に曲名だけ出したので改めてご紹介することにします。

Starman (2012 Remaster)
David Bowie – Starman

1972年にリリースされた名盤『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars(邦題:ジギー・スターダスト)』に収録された「Starman(スターマン)」。

ある種David Bowieのテーマソングとも言えそうな楽曲。
何せ最後のアルバムが『★』ですからね。

前記事でも書いた通り、David Bowieの全楽曲の中でも別格の完成度を持っているのはこれと、同じく『The Rise and 〜』に収録された「Lady Stardust(レディ・スターダスト)」だと思っています。それはもう個人的な好みとかを遥かに超えて。

ここまでそこそこの長きに渡って書いて来た特集記事ですが、後期のあんまり聴かれてなさそうな作品に思いっきり偏っておりまして、初期やグラム期、アメリカ期、ヨーロッパ3部作も触り程度の取り上げ方だったので、特集記事だけまとめた際にそこら辺を埋めていこうかなー。とも考えはしたものの、うーん、当分やらなそうなので、今回の「これは外せないよなー」と思う3曲でとりあえずのひとまとめとしました。

新型コロナ災禍で外出もままならない現状ですので、多少なりとも気になられましたら色々読んで聴いてみて下さい。
そんなに役立つ情報はないと思いますが、出逢いや再会のきっかけになれたならこれ幸いです。

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