【今日の1曲】David Bowie – Dollar Days (2016)

短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集。

引き続き通算25枚目(数え方によっては28枚目)にして最後のアルバム、2016年作品『★(Blackstar ブラック・スター)』より、本日は6曲目に収録された「Dollar Days(ダラー・デイズ)」を。

David Bowie – Dollar Days (Audio)
David Bowie – Dollar Days

DollarはSMAPの曲名で言うところの「$10(テンダラーズ)」
のDollarで、米国の通貨ですね。

英国生まれながら1992年(でしたっけ?)以降はNYを拠点としているDavid Bowieな訳ですが、この曲の歌詞には

If I never see
the English evergreens
I’m running to
It’s nothing to me
It’s nothing to see

というくだりがあり、言わずもがな英国の通貨はポンドでドルではない。
表面的な浅い解釈をすると、死期を悟っての遠く離れたNY での日々から故郷に思いを馳せているようで、Alexander McQUEEN(アレキサンダー・マックイーン 1969 – 2010年)が手掛けたユニオンジャックの衣装に身を包んだ、1997年リリースのアルバム「Earthling(アースリング)」のジャケットを想起します。

あのジャケットについて個人的にはリリースされた当時からずっと、あの森林の風景要るのか?なんか内容(ドラムンベースや四つ打ち)と合ってなくない?背景白とかで良かったんじゃないの?と思っていましたが、こういう風に連想してしまうと、あれはあれで良いとまでは思わないものの、なんだか感傷的な気がしてくるという。

他にこの楽曲の歌詞にはリスナーへ向けたと思われるメッセージ性の高いフレーズが幾つか含まれていますが、それについては日本語での優れた考察記事が既に幾つか存在しておりますので、そちらをご参考下さい。
筆者も拝読してなるほどなあ、と思いました。

で、音の方の話をすると、ここまでの5曲が動的にせよ静的にせよ「攻め」の一手だったところに、6曲目にして初めて登場する優しいトーンの楽曲。

特に前曲の「Girl Loves Me(ガール・ラブズ・ミー)」が結構重めな、圧のある楽曲だったので、解放感を感じさせるこの落差は絶妙。

とは言えただの甘口楽曲ではなくて、2分台後半から出て来る重心低めのシューゲイザーっぽいキーボードの音や、後半のこれまた重心低めのギター?とかは歌詞の
「I’m trying to
I’m dying to」
と相まって、心地良くも死を意識させるような感触もあるような。

アルバム中この楽曲をベストに挙げる人も結構居るようで、David Bowieとの共作も多かった盟友・Iggy Pop(イギー・ポップ 1947年 – )が選んだ「David Bowieの25曲」の中に、この楽曲と次曲「I Can’t Give Everything Away(アイ・キャント・ギヴ・エヴリシング・アウェイ)」が含まれていたことも記載しておきます。

しかしこれ良い曲だなあ。

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