【今日の1曲】Psysalia Psysalis Psyche – the United States of Psysalia (2011)

コロナ騒動真っ只中。
昨日は日本の喜劇王・志村けんを追悼する選曲をしましたが、本日は平常運転に戻ろうと思います。
あ、今日からもう4月なんですね。季節を楽しむような気分にはとてもなれず、なんだか桜には悪いけれど。

志村けんに続きAlan Merrill(アラン・メリル)の訃報も発表され、最早世の中がコロナウィルスで嘘みたいな状況なので、エイプリルフール云々はスルーしまして、先週土曜日に取り上げた英国のロックバンドThe Libertines(ザ・リバティーンズ)にも通じるものがある日本のロックバンドをご紹介することにします。

The Libertinesほどロックバンドらしいロックバンドというのもなかなか珍しいですが、海外の優れたロックバンドと並べても何ら劣らない、狭義の「ロック」が当て嵌まる日本のバンドなんて、これまでの歴史でもそんなに数は存在していないのではないかと思います。

で、本日ご紹介するPsysalia Psysalis Psyche(サイサリア・サイサリス・サイケ、以下「サイサリ」)は日本の音楽史では珍しく、エッジが立っていて歌心と音楽的探究心があり、ところどころに煌くような詩才もあるというバンド。

音楽的な幅広さで言えばThe Libertinesよりも多種多様で、打ち込みを大胆に取り入れた楽曲等もありますが、その中から今回は比較的シンプルなロックバンド然としたこちら。

Psysalia Psysalis Psyche -The United States Psysalia-
Psysalia Psysalis Psyche – the United States of Psysalia

2011年にリリースされたこの「the United States of Psysalia」という楽曲は、6枚連続でリリースしたシングル群の最後を飾った作品の表題曲で、唯一の全国流通盤。999枚限定。

逆に言えば、その前の5枚は普通には流通しておらず、うろ覚えですが確かディスクユニオンでしたっけ?一部店舗と通販だけの取り扱いというなんだかミョーに尖った展開をしていました。

しかも1枚ずつそれぞれ異なったクリエイターとコラボでアートワークを作成するという、それなりに予算も掛かっていそうな企画だったりするという。

同曲は翌年2012年にリリースされた通算2枚目のアルバム『#7』にも収録。その後アルバム発売に伴うライブツアーのファイナルで突然の解散。

筆者が思うに、この「the United States of Psysalia」はThe Libertinesのどの楽曲にも劣らない程の名曲。

The Libertinesの最高の楽曲はThe Beatles(ビートルズ)のどの楽曲にも劣らないので、サイサリのこの1曲はThe Beatlesのどの曲にも劣らないことになります。素晴らしい。

聴けば分かる通りこのバンドにはボーカリストが2人居て、まず最初に出てくるメインボーカル内田紫穏の声質が大変良い。
ここまでドンピシャでロック向きのボーカリストはなかなか居ない。

で、途中から出てくる、ギタリストでほとんどの作詞作曲を手掛ける松本亨。こちらもメインを張るにはやや弱いかも知れませんが、メロウで良い声質。

歌詞から読み取れる通り、ある種解散ソング的な趣きもあると思いますが、そんな中、

どこまでもゆける
一人でいれば

と歌われながらも、この曲ツインボーカルじゃないと成り立たないというアンビバレンツさ。

誰にも口を出させるなよ
どう終わるかなんて

ここからは想像ですが、サイサリの解散は『#7』完成後にメジャー移籍が内定していたのが反故にされたとか、もしかするとそんな事情も絡んでいたのではないか?という気がしています。想像で勝手に社名とかまで出しちゃうとSONYミュージック系のA&R(アーティストの発掘・契約・育成とかする人)とかディレクターとかが好みそうな気がするけれど。

ただどういう事情があったにせよ、変な言い方ですが、これほど素晴らしい楽曲が出来てしまったら解散もやむを得ないと言うか、これほどの楽曲が出来上がったから解散することも出来た。とも言えるような気がします。

同じく狭義の日本のロックバンド、BLANKEY JET CITY(ブランキー・ジェット・シティ)で言うところの「不良の森」のような存在の楽曲かと。

先述の通りシングル1枚毎にアートワークをそれぞれクリエイターとコラボしている訳ですが、「the United States of Psysalia」でのコラボ相手はアートディレクターの吉田ユニ。
近年だと星野源やCHARAのアートワークを手掛けている人ですね。同曲のPVは以下。

Psysalia Psysalis Psyche / the United States of Psysalia [MV]
Psysalia Psysalis Psyche – the United States of Psysalia

優れたアイデアのPVだと思いますが、個人的には上の動画の誰かが適当にチョイスしたであろうヤシの木と太陽、そして青空の写真の方が曲の雰囲気に合っているように思います。

久々に聴いたらやっぱり良かったのと、作品のクオリティに対して不当な程に知られていないようなので、明日もサイサリで。

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