【今日の1曲】The Kinks – Waterloo Sunset (1967)

短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集。

昨日まで、2003年リリースの通算23枚目(カバー1枚とバンド「Tin Machine」の2枚を入れると26枚目)のアルバム『Reality(リアリティ)』を取り上げてきましたが、今回は番外編ということで、同時期に録音された、アルバム未収録のカバー楽曲「Waterloo Sunset(ウォータールー・サンセット)」のThe Kinks(キンクス)によるオリジナルの方をご紹介することにします。

The Kinks – Waterloo Sunset (Official Audio)
The Kinks – Waterloo Sunset

『Reality』には2曲のカバー楽曲が収録されており、その内の1曲は以前軽く言及したThe Modern Lovers(モダンラバーズ)の「Pablo Picasso(パブロ・ピカソ)」。

もう1曲の「Try Some, Buy Some(トライ・サム・バイ・サム)」は、元The Beatles(ビートルズ)のGeorge Harrison(ジョージ・ハリスン 1943 – 2001年)が元The Ronettes(ロネッツ)のリード・ヴォーカル、Ronnie Spector(ロニー・スペクター 1943年 – )に提供し、1971年にリリースされたのが最初で、後にGeorge Harrisonも自作アルバム『Living in the Material World(リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド)』(1973年作品)にてボーカルを差し替えただけのセルフ・カバーを収録。

歌詞は、物的世界に関連する誘惑の中での、ジョージによる神の認識を反映しており、彼の最初の精神的な目覚めの回想を述べている。後にロニーは「概念が理解できない」としてこの曲を嫌っていることを認め、評論家もまた彼女のカムバックナンバーとしては相応しくないと指摘した。

Wikipediaより

歌唱者に「概念が理解できない」と言われるくらいに、なかなかクセのある歌詞ではあると思いますが、David Bowieは長年に渡ってこの曲のファンだったのだそう。

大幅に改変されて最早別の楽曲だった「Pablo Picasso」に対し、「Try Some, Buy Some」は原曲に忠実なカバーです。
この選曲はおそらく、2001年に亡くなったGeorge Harrisonへの敬意を表したのだと思います。

個人的には魂の震えのようなものが伝わるGeorge Harrisonのバージョンが断トツで1番しっくり来るのですが、Ronnie SpectorもDavid Bowieも悪くはなく、どちらもそれぞれ良いです。

で、第3のカバー曲が英国のロックバンドThe Kinksの「Waterloo Sunset」。

1967年にシングルとしてリリースされ、同年リリースされたバンド通算5枚目のアルバム『Something Else(サムシング・エルス)』にも収録されています。

多分最も日本で知られているKinksの楽曲は「You Really Got Me(ユー・リアリー・ガット・ミー)」で、これは誰の曲か認識していなくても聴けば大体の人が聴き覚えがあると思いますが、この「Waterloo Sunset」も負けず劣らずの超名曲。

2012年のロンドン・オリンピックの閉会式にて、KinksのフロントマンのRay Davies(レイ・デイヴィス 1944年 – )が演奏し、大合唱になったのもこの楽曲でした。

David Bowieによるカバーは基本原曲に忠実で、ちょっとだけエッジを加えたような感じ。
余計なことを書くと、個人的にはDef Leppard(デフ・レパード)によるカバーバージョンの方が意義深い感じがする。David Bowieのバージョンも全然悪くはないのですが…。

このカバーがアルバム本編に収録されなかった理由は明白で、原曲があまりにも名曲過ぎて、アルバムに馴染まないと言いますか、浮いてしまうからでしょう。

日本盤ボーナストラックやヨーロッパ版のボーナスディスクに収録されたこのカバー、アップルミュージックの仕様だと収録されていないようなので、気になった方はCDなりYouTubeなりで聴き比べてみてください。

日本でThe Kinksについて語る時に、誰もが言うであろうことですが、The Beatles、The Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)、The Who(フー)と並んで「英国4大バンド」と称されてはいるものの、その作品の質の高さに対して日本ではあまりにも聴かれていない印象。

Ray DaviesはBeatlesの面々にも負けず劣らずの不世出のソングライターです。本当はガッツリ特集とかで取り上げたいくらいくらいですが、それはまた機会があれば。

今や便利なもので、サブスクやYouTubeで気軽に聴けちゃうので、是非色々聴いてみてください。
関東はコロナで外出自粛要請も出ていることだし。

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