【今日の1曲】Lou Reed – Perfect Day (1972)

短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集。

一昨日昨日と2日連続『番外編』という事でThe Velvet Underground(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)を取り上げましたが(本当は『番外編』として扱うようなバンドではなく、各自ソロ含めてがっつり特集すべき存在だと思いますが、まあその辺は置いといてですね)、本日はそのThe Velvet Undergroundの中心人物だったLou Reed(ルー・リード 1942 – 2013年)がバンド脱退後、David Bowieと当時David BowieのバンドのギタリストだったMick Ronson(ミック・ロンソン 1946 – 1993年)によるプロデュースで1972年11月にリリースしたソロ通算2枚目のアルバム、『Transformer(トランスフォーマー)』から1曲ご紹介する事にします。

Lou Reed – Perfect Day (Audio)
Lou Reed – Perfect Day

大体の『ロック名盤ガイド』的なものに掲載されるこのアルバムは、Lou Reedのキャリアの中でも飛び抜けて取っ付き易い、リスナーフレンドリーな楽曲が揃った作品です。

これは『Transformer』リリースの約半年前1972年の6月に『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars(邦題:ジギー・スターダスト、発売当時の邦題は『屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群』)』という、こちらも名盤ガイドにもれなく掲載されるアルバムをリリースした、繰り返しになりますがDavid BowieとMick Ronsonによるプロデュースである事と、それに合わせたLou Reedの比較的ポップ志向のソングライティングとが上手く結実した成果であることは明白。

ネームバリュー的に「プロデューサー:David Bowie」の名前が大きく出て来ますが、具体的なアレンジについてはDavid BowieよりもおそらくはMick Ronsonによるところが大きいはずで、David Bowieはこのキャスティングをした事だけでも十分にエライ。

で、「Perfect Day(パーフェクト・デイ)」。
「ただの完璧な1日」が歌われるこのメロウ楽曲のピアノ演奏と弦のアレンジはMick Ronsonによるもの。

Lou Reedが正装するとこんな感じになる。という端正な名曲。
先日取り上げたThe Velvet Undergroundの楽曲の主題がちょっとモラル的にアレなやつが多かったので、非常にポピュラリティのあるこの曲の訳詞を少し引用しておきます。

ただの完璧な1日
公園でサングリアを飲み
暗くなったら僕らは家へ帰る

(中略)

ただの完璧な1日
問題はそのまま
二人だけの週末旅行、楽しいじゃないか
君は自分を忘れさせてくれた
僕は誰か他の善人になった気分だった

(中略)

ああ完璧な1日
君と過ごせて嬉しいよ
このままでいたい
このままでいたい

見たもの全て自分のものにしたがる君

これはなんか染みるなあ。

『Transformer』は1曲1曲にそれぞれ最適な衣装が用意されたような作品で、結果いわゆる「捨て曲」のようなものが存在せず、通しでスルッと聴けるこれまさにお手本の様な名盤です。

ただこれ、Lou Reedの本領が発揮されているかと言うと結構難しいところで、発揮されていると言えばいるし、そのソングライティング力は遺憾無く発揮されているけれど、これちょっと異色作と言いますか「よそ行き感」があるんですよね。

本領なんぞや?って話ですが、メリハリあんまりないよく聴かないと違いがよう分からん楽曲をシンプルなギターとベース、ドラムでガーっとやる。みたいな感じ。その「ガー」も別に毎回そんなに勢いが良いわけでもない。

Lou Reedをあまり聴かない人からすると、それがいいのか?と思われるでしょうが、それが良かったりするのです。
わかりやすく言うとBob Dylan(ボブ・ディラン 1941年 – )と同じ。
アレンジがどうとかディテールの話では無くて、ひたすらアジ、アジ、アジ、でも実はディテールも良い。みたいな。

個人的にLou Reed作品で近年よく聴くのは『Blue Musk(ブルー・マスク)』(1982年作品)と『Ecstasy(エクスタシー)』(2000年作品)、遺作になったMetallica(メタリカ)との共作『Lulu(ルル)』(2011年作品)で、他の作品に比べてこれらが特別優れているとかそういうことでもないと思うのですが、なんとなーくの好みです。

『Transformer』は今回記事を書くにあたり10年以上振りに聴きましたが、やっぱり大変良いアルバムだと思いました。

未聴の方にお勧めするならこれ一択。名曲の宝庫で間違いなし。

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