【今日の1曲】David Bowie – Never Get Old (2003)

短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集。

ここ3日ほど気分転換で全然別の選曲をしましたが、特集に戻って、今回は2003年にリリースされた通算23枚目のアルバム『Reality(リアリティ)』より「Never Get Old(ネヴァー・ゲット・オールド)」をご紹介します。

まずは同楽曲が使用されたこちらのCMをご覧下さい。

David Bowie and David Brighton Vittel TV Commercial
David Bowie Vittel TV Commercial

こちらは日本版

bowie vittel cm Japanese
David Bowie Vittel TV Commercial Japanese

ミネラルウォーターヴィッテルのCMで、これ日本でも放送されていましたねー。

過去に自身が演じたキャラクターが出てくるなかなか感慨深い演出です。

キャッチーなヒット曲を複数持っているミュージシャンは沢山いても、ここまでキャッチーなアイコンとしてのキャラクターを複数持っているミュージシャンはDavid Bowieだけなのではないでしょうか。

David Bowie // Never Get Old (Official Music Video)
David Bowie – Never Get Old

アルバムの3曲目に収録されたこの楽曲、ファンなら「お!」と思うのが、名盤の誉れ高い1977年作品『Low(ロウ)』の収録曲「Breaking Glass(邦題:壊れた鏡)」の印象的なキーボードのフレーズが効果的に使用されているところ。
「Never Get Old」というフレーズは以前取り上げた1979年作品『Lodger(邦題:ロジャー(間借人))』の「Fantastic Voyage(邦題:素晴しき航海)」にも登場するので、合わせて読んでみるのも面白いと思います。

長々と取り上げた前作『Heathen(ヒーザン)』(2002年作品)の記事で書きました通り、個人的に2000年代最初の十年紀は、キャリア通しても屈指の「黄金期」と呼べる程の充実期だったと思っているのですが、『Heathen』の成熟した渋みからこの『Reality』の軽妙さには驚かされました。

これは久しく無かった小気味良いアルバムで、『Heathen』にも軽い曲はあれど、キレの良い小気味良さは無かった。
それは90年代にしても大体そうで、全体的に体が重そうな感じがどことなくあったのが、この『Reality』が登場したことで逆説的に浮き彫りになった覚えがあります。

ただ当然ながら重みがあったからこそ若い頃の作品とはまた違った趣きがあったわけで、その一つの到達点が『Heathen』の傑作楽曲に結実したと思っていることも書き加えておきます。

前作から約1年3ヶ月という短い期間でリリースされているのは当時のDavid Bowieの好調ぶりを如実に示しておりますが、この短い間で何故ここまで若々しい作品が出来たのかについては、『Heathen』のライブツアーで『Low』を全曲演奏したことが直接的に影響しているでしょうし、当時の音楽シーンを鑑みるに、The Strokes(ザ・ストロークス)に端を発したいわゆる「ロックンロール・リバイバル」が巻き起こり、それに感化されたであろうことも挙げられます。

CMにも象徴されるように、ちょうどこの時期過去を良い具合に相対化出来ていたのかも知れません。

そして見逃せない物理的な要因として「娘が生まれたからタバコを止めた」というのも本作には大いに関係している模様。
これはなかなか興味深い話で、どれだけタバコで質感変わるんだよ?という感じですが、事実声がだいぶリフレッシュされ、本作の楽曲に対しこれは必然だったように思います。

それに関連して『Reality』リリース後のツアーで来日した際の映像。

David Bowie Reality Tour Japan Press Conference
David Bowie Reality Tour Japan Press Conference

これ凄い印象に残るやつ。地下鉄のくだりは一生忘れない気がするなー。

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