【今日の1曲】森七菜 – カエルノウタ (2020)

ここ2ヶ月ほど『短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集』ということで、何やかや途中色々挟みつつも、2002年リリースの通算22枚目のアルバム『Heathen(ヒーザン)』まで紹介が終わり、オリジナルアルバムは3枚を残すのみとなりましたが、『Heathen』だけで7回分記事を書いているので、このまま次作『Reality(リアリティ)』に入る前に、ここでちょっと一息入れると言うか、少し気分転換をします。

森七菜 カエルノウタ Music Video
森七菜 – カエルノウタ (2020)

今年聴いた新曲の中で1番の楽曲は前にも書いた通りGEZANの「東京」に変わりはありませんが、この小林武史プロデュースによる楽曲も大変印象に残っています。もちろんDavid Bowieは全然関係ない選曲です。

あ、そう言えばGEZAN、スペースシャワーの「BEST NEW VISION」なる、「最も革新的な活動をしたアーティストに授与される賞」を受賞したそうで、これは良かったですねー。
GEZANが広く聴かれることを陰ながら応援しております。

で、なんで今回この選曲になったのかと言えば、数日前David Bowieに無理やりこじ付けてムーンライダーズの楽曲を取り上げた際に、ムーンライダーズのリーダーの鈴木慶一も出演している映画『ラストレター』、何やかやで見に行ってないなー。と思い出したから。

この「カエルノウタ」はその『ラストレター』の主題歌であり、これがデビュー曲でもある森七菜という女優さんも出演されているそうです。名前の読み方は、もり「ななな」なのかと思いましたが普通に「なな」なようで、なんだか安心しました。テレ東のバナナのキャラ名が「ナナナ」でしたよね。

作詞は映画を監督した岩井俊二(ムーンライダーズファン)によるもので、作曲は小林武史。
この組み合わせは映画『スワロウテイル』の主題歌で、主演もしていたCHARAがボーカルを務めたYEN TOWN BAND(イェン・タウン・バンド)の「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」と同じ。

小林武史は過去に鈴木慶一とYMOの高橋幸宏のユニットTHE BEATNIKS(ザ・ビートニクス)に参加していたこともありましたね。

で、「カエルノウタ」。
これ出だしのボーカルとエレキギターの音からいきなり良い。

なんか松たか子が歌ってそうな曲だなー、というのと、松任谷由美の「春よ来い」にちょっとコード感が似通っているのと、あと何と言っても未来玲可。小室哲哉プロデュースで1998年に「海とあなたの物語」でデビューして、僅か4ヶ月で引退してしまった歌手を連想します。

それらもどれも素晴らしいのですが、こちらは現在の松たか子よりもイノセントで、「春よ来い」より瑞々しく、「海とあなたの物語」よりも丁寧な作りで(あちらはあちらで良いんですよあの「投げっぱなし感」と言うか)、固有の良さがあると思います。

2番のAメロBメロ後の揺蕩う様にガラリと雰囲気が変わる部分はちょっと原田知世っぽさもあるような。
で、その結構強引な転調のその後のサビ後半でリズミカルに言葉を詰めてくるところが絶妙。ここ岩井俊二の言語センスが炸裂していますね。

水面に揺れる月と日が
穿ち綴り続く
血の滲む汽水の道

欲を言えば「血の滲む」はこれ以外に他に何か無かったんか?という気もしますが、映画見ればストンと嵌るんですかね。とは言え何にせよそうそうこんなの出て来ないですよ。ほんとキレッキレで素晴らしい。

この楽曲、約2ヶ月でYouTube1,559,790再生って、多いのか多い中では少ないのか、いまいち分かりませんが、飽きずに永く聴く事が出来る良曲だと思います。

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