【今日の1曲】徳永憲 – 悲しみの君臨 (2012)

昨日に引き続き、短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集はお休みしまして、もう1曲、本日も東日本大震災に関係した選曲をすることにします。

と言っても昨日のハナレグミ「家族の風景」は3.11よりもずっと前、2002年にリリースされている楽曲で、あくまで個人的に震災前の風景を想起させる、というものでしたが、今回ご紹介する徳永憲の楽曲「悲しみの君臨」は震災後の2013年にリリースされており、インタビューによると最初は簡単な失恋ソングだったものが、震災の避けがたい影響によりこのようなものになったのだそう。

悲しみの君臨/徳永憲  デュエットwith小島麻由美
徳永憲 – 悲しみの君臨

通算8枚目のアルバム『ねじまき』に収録された楽曲で、1998年のメジャーデビュー前からの盟友、小島麻由美がデュエットで参加しています。

この小島麻由美という人もまた大変な才能の持ち主で、椎名林檎の登場よりも前に昭和歌謡やジャズ、キャバレー音楽だったり童謡だったりのテイストをモダナイズした作品をリリースし、非常に高い評価を得ている人です。
また後日単体で取り上げたいと思います。

徳永憲に関しては以前4日連続で取り上げていますので、そちらも併せて読んでみてください。

余談ながら、書いた側から忘れてしまうこのサイトの記事ですが(何せ毎日書いているので)、最近David Bowieのアルバム『Heathen(ヒーザン)』を取り上げた際に、アルバムの曲順通りの3曲を連続でそのまま順番にご紹介という事をしまして、「前にも確か1度だけ同じような紹介の仕方をしたなー。何だっけなー」と思っていたのですが、今思い出しました。徳永憲が1998年にリリースしたデビューアルバム『アイヴィー』のラスト3曲「ラッキー」「いつまでも生きていたい」「アイヴィー」の流れでした。

で、この「悲しみの君臨」という楽曲は、聴けば分かる通りアコースティックギターによるアルペジオの伴奏に淡々としたツインボーカル(+コーラス)のみの質素なものでありながら、そこに込められたものは大変鋭く衝撃的とも呼べるもので、ものの見事に悲しい名曲だと思います。

やるせない悲しい気持ちにもきっと寄り添う事が出来る、上質な悲しみの表現。

前にも書きましたが、「オザケン、オザケン」言っている小沢健二を敬愛する人達の一体何割が徳永憲を知っているのか、多分1割にも満たないのではないかと思いますが、小沢健二にも勝るとも劣らない、「いつか切手になる男」(ミニアルバム『お先に失礼』のCDの帯に記載の文句)がこの徳永憲です。

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