【今日の1曲】BUCK-TICK – スピード (1991)

短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集。

ここ3日ほど連続で2002年にリリースされた通算22枚目のアルバム『Heathen(ヒーザン)』を取り上げておりますが、本日も引き続き同作に関して。

この『Heathen』には全12曲中3曲のカバーが収録されており、2曲目に収録されたPixies(ピクシーズ)のカバー「Cactus(カクタス)」、6曲目に収録されたNeil Young(ニール・ヤング 1945 – )のカバー「I’ve Been Waiting for You」。
そして8曲目に収録されているのが、先の二組に比べて圧倒的に知名度が低いカルトな存在のLegendary Stardust Cowboy(レジェンダリー・スターダスト・カウボーイ)が1968年にリリースした楽曲「I Took a Trip on a Gemini Spaceship(アイ・トゥック・ア・トリップ・オン・ア・ジェミニ・スペースシップ)」のカバー。

Legendary Stardust Cowboyとはバンドではなく、Norman Carl Odam(ノーマン・カール・オダム 1947 – )というインディアンの血が入ったテキサス生まれの人の基本一人ユニットのようなもので、いわゆるアウトサイダーアートにも分類されるどエライ振り切れた音楽をやっています。
割とよく引き合いに出されるのがCaptain Beefheart(キャプテン・ビーフハート 1941 – 2010年)だったりしますが、もっとナチュラルで直接的な感じで、惜しくも昨年2019年に亡くなったDaniel Johnston(ダニエル・ジョンストン 1961 – 2019年)の方が近い印象。
David BowieのLegendary Stardust Cowboに対する敬愛と言うか偏愛は、Kurt Cobain(カート・コバーン 1967 – 1994年)のDaniel Johnstonに対するそれに近いように思います。

ちなみに筆者もLegendary Stardust Cowboyは超好き。
【今日の1曲】はLegendary Stardust Cowboyにしようかと思いましたが、それはまた別の機会にして、今回はちょっと回りくどく行きます。

で、ですね、この芸名?を見て頂くと分かる通り、David Bowieの代表作『Ziggy Stardust(ジギー・スターダスト)』のモデルにもなった人で、特に「Stardust」の部分はここかららしいので、かつてDAIGO☆STARDUST(ダイゴ・スターダスト)と名乗っていた日本のミュージシャン/タレントのDAIGOのおじいちゃん筋にも当たる訳です。
つまりは竹下登元内閣総理大臣の孫であり、Norman Carl Odamの孫的存在でもあるわけですね。完全に余談。

余談ついでに『Ziggy』の方も書くと、近年ちらほらテレビのバラエティ番組で見かけるようになった森重樹一(手越祐也似)率いるバンドZIGGY(ジギー)の名前もそこから採られています。

と、何かと日本のミュージシャンにも影響を与えまくっているDavid Bowieですが、今回ご紹介するのは見出しにある通りBUCK-TICK(バクチク)。

BUCK-TICK / 「スピード」ミュージックビデオ
BUCK-TICK – スピード

1990年5月に東京ドームで2日間行われたDavid BowieのSound + Vision Tour(サウンド+ヴィジョン・ジャパン・ツアー)で普通に客席に居るところが映り込んでしまった事でも知られるギタリスト今井寿が在籍するバンドで、ボーカリストの櫻井敦司は影響を受けた人物にDavid Bowieを挙げております。

で、2002年のアルバム『Heathen』に収録の、David Bowieによる結構大胆に味付けされたLegendary Stardust Cowboyのカバー「I Took a Trip on a Gemini Spaceship」ですが、これBUCK-TICKの1991年作品『狂った太陽』に収録された先行シングル「スピード」とビート感や曲調がほとんど同じなんですよね。
今ではあまり使われなくなった「デジロック」感と言いますか。

初めてこのカバーを聴いた時、即連想したのがこの楽曲だったので、昨日に引き続き変化球選曲をしてみました。

少しこじつけると、『Heathen』は9.11アメリカ同時多発テロ事件以前に歌詞が書かれていたものの、事件を彷彿とさせる世界観に仕上がっているとも言われていますが、この「スピード」には「自爆しよう」というワードが含まれており、事件以降該当部分は「愛し合おう」に変更されています。

BUCK-TICKって結構なキャリアのあるバンドで、存在は知っていてもどこから聴けば良いのか、取っ掛かりが分からない人が多い?かも知れないので、この「スピード」及び『狂った太陽』を推薦しておきます。
「さくら」「JUPITER」という名曲も収録されていますしね。
初めて聴く方は意外なポップさに驚くのではないでしょうか。

しかしバクチク。良いバンド名だよなー。
ちょっと昭和のヤンキーっぽい響きもありますが、結局この人達は上品なのでそれも絶妙で良いと思います。

ということで本日は「I Took a Trip on a Gemini Spaceship」の代打で「スピード」をご紹介しました。
是非聴き比べてみてください。

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