【今日の1曲】Neil Young – I’ve Been Waiting for You (1968)

短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集。

昨日一昨日と2002年にリリースされた通算22枚目のアルバム『Heathen(ヒーザン)』を取り上げておりますが、本日も引き続き同作に関連した選曲をしようと思います。

この『Heathen』には全12曲中3曲のカバーが収録されており、前々回の記事で軽く触れた通り、最高の出だしの冒頭曲「Sunday」に続いて登場する2曲目がPixies(ピクシーズ)のカバー「Cactus(カクタス、日本語だと「サボテン」)」。

次に6曲目で登場するのがNeil Young(ニール・ヤング 1945 – )のカバー「I’ve Been Waiting for You」。
あなたをずっと待っている。みたいな意味のタイトルの楽曲で、ABBA(アバ)の同名異曲の方が多分有名ですね。

I've Been Waiting for You (2009 Remaster)
Neil Young – I’ve Been Waiting for You

今回は少し趣向を変えてオリジナルの方をご紹介することにします。昨日はアルバム3曲目から5曲目までをそのまま順番に選曲するという、全くヒネリのない事をしていたりするので変化球で。

結局このサイトに存在意義があるとすれば、縁あって訪れた人がその音楽に興味を持ってくれることだと思っておりますので、オリジナルを聴いて、David Bowie版を聴いてみようと思ってくれたなら万々歳。あとは勿論Neil Youngにも興味を持ってくれたなら最高。

Neil Youngについては以前も代表曲の一つ「Like a Hurricane(ライク・ア・ハリケーン)」をどこかで取り上げたような覚えがあるのですが、いまいちうろ覚え。
他にCrosby, Stills, Nash & Young(クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング、以下 CSN&Y)というメンバーの名前を並べただけのグループ時代の名盤『Déjà Vu(デジャ・ヴ)』については間違いなく以前取り上げているので、合わせて見てみてください。

まとまりの悪い文章ですが、CSN&Yと、それ以前に組んでいたグループ(一部メンバー重複)のBuffalo Springfield(バッファロー・スプリングフィールド)の音楽性は、日本語ロックの草分けとなったバンド「はっぴいえんど」が大きな影響を受けているという事で、バンドの紹介文にはほぼもれなく付いて来ます。

そして、この「I’ve Been Waiting for You」ですが、この楽曲はグループ解散後の1968年にリリースした初のソロアルバムで自身の名を冠した『Neil Young』に収録されています。

もしかすると旨味がすぐに分かる即効性のあるタイプの楽曲ではないかも知れませんが、これは名曲。ギターが盛り上がって来たと思ったら「あれ?」と思うほど結構あっさりフェイドアウトして終わるのも良し。

Neil Youngという人の声はとても個性的なもので、Wikipediaから引用すると、

その鼻にかかったような弱々しい印象のハイトーンの声は、バラードには無垢な繊細さ、グランジ風の曲の際にはアナーキーな雰囲気をかもしている。

Wikipediaより

ついでにギタープレイも引用。

ギタープレイは、テクニカルな側面は強くないが、歪ませた爆音を含むそのプレイは個性的なものである。また、武骨かつ繊細なアコースティック・ギターのプレイも「孤独な旅路」「ロッタ・ラヴ」などでお馴染みとなっている。

Wikipediaより

余談ながら見た目についても少し言及すると、若い時分のNeil Youngに似ている人と言えば、前に「満月の夕」を取り上げたソウル・フラワー・ユニオンの中川敬が思い浮かびましたが、今改めて見ると、最近よくTVに出ている六代目 神田伯山(かんだはくざん、ちょっと前まで神田松之丞だった人)に結構似ている。
なんかうっすらと既視感があったのはそういうことかー。と一人で納得。

で、David Bowie版「I’ve Been Waiting for You」はどうなのかと言うと、個人的には正直なんと言いますか、普通なんですよね。元が名曲なのでそうそう悪くなりようが無いものの、スペシャルな仕上がりかと言えばそうではないかな、といったところ。

極論2曲目のPixiesのカバー「Cactus」の方がまだ良い仕上がりのような気がします。そこら辺はみなさんそれぞれ聴いて判断してみてください。

とは言え、1,3,4,5のオリジナルの出来の良さを損なうことは無いので、総じて1曲目から6曲目までの前半は十分に傑作と呼べると思います。

もう少しこの「I’ve Been Waiting for You」について書くと、この楽曲はPixiesもカバーしていたりしますがこれは一聴の価値アリ。
1990年にリリースされたシングル「Velouria(ヴェローリア)」のB面に収録されています。

このチョイスはPixiesの影響なのか、だとしたらDavid BowieはどんだけPixies好きだったんだ?という話ですが、さらにとりとめのない話をすると、かのロックスターNirvana(ニルヴァーナ)のKurt Cobain(カート・コバーン)もPixiesには大きな影響を受けており、自身最大の有名曲「Smells Like Teen Spirit(スメルズ・ライク・ティーン・スピリット)」を「Pixiesのパクリ」と語っていたりします。
またKurt CobainはDavid Bowieの事もリスペクトし楽曲をカバーしていたりもしますが、このDavid Bowieによる「I’ve Been Waiting for You」のカバーにはNirvanaの元ドラマーでKurt Cobain死去後、Foo Fighters(フー・ファイターズ)のギターボーカルとしても大成功しているDave Grohl(デイヴ・グロール)がギターで参加しています。
Kurt Cobainの遺書にはNeil Youngの歌詞の一節が引用されていた事もよく知られている話です。

そこらへんの繋がりを挙げて行くとキリがなくなるので今回はこの辺で。

あ、あと最後にもう一つだけ付け加えると、以前取り上げたこともあるYMOの高橋幸宏(1952 − )とムーンライダーズの鈴木慶一(1951 − )のユニットTHE BEATNIKS(ザ・ビートニクス)も、2018年にリリースした通算5枚目のアルバム『EXITENTIALIST A XIE XIE(エキジテンシャリスト・ア・シェーシェー)』にてカバーしており、こちらも良い感じです。

『Heathen』に収録された3つのカバー曲のうち最後の1曲「I Took a Trip on a Gemini Spaceship(アイ・トゥック・ア・トリップ・オン・ア・ジェミニ・スペースシップ)」についはまた明日にでも。

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