【今日の1曲】David Bowie – Thursday’s Child (1999)

短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集。

前回までは1997年リリースの通算20枚目のアルバム『Earthling(アースリング)』と、『Earthling』で大胆に取り入れられたドラムンベースが使用された別ミュージシャンの楽曲を4日に渡り番外編という事で取り上げましたが、今回はいよいよ90年代最後のアルバム『’hours…’(アワーズ)』をご紹介することにします。

アルバム冒頭に収録された「Thursday’s Child(チューズデーズ・チャイルド)」

Thursday's Child
David Bowie – Thursday’s Child

『Earthling』でも大半の楽曲を共作していた元Tin Machine(ティン・マシーン)のギタリストReeves Gabrels(リーヴス・ゲイブレルズ)が全曲を共作し共同プロデュースした本作。

ここで軽く90年代のDavid Bowieの作品を振り返ると、まずは1991年、自身もあくまでメンバーの1人という体で組んでいたバンドTin Machineの2枚目にして最後のアルバム『Tin Machine Ⅱ』でオルタナ寄りのハードロック。

1993年のソロ復帰作『Black Tie White Noise(ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ)』でデジタルファンク。

同年1993年のサントラ『The Buddha Of Suburbia(邦題:郊外のブッダ)』は、その作品の成り立ち上、ちょっとイレギュラーで、多分本人の意識としてあくまでサントラであり、オリジナルアルバムのつもりで作ってはいないであろう、力の抜けたもので、70年代の「ベルリン三部作」に近いものがあるも、結構軽めの仕上がり。

問題作とも呼ばれる1995年の『1.Outside(アウトサイド)』では、打ち込みを多用したダークでダウナーなサウンド。

1997年の『Earthling』ではドラムンベースや四つ打ちを使ったダンサブルでアッパー、前作『1.Outside』とは真逆のアプローチの打ち込みサウンド。

そして今回ご紹介する1999年リリースの『’hours…’』ですが、こちらジャケット写真のDavid Bowieを抱き抱えるもう一人のDavid Bowieの構図通り、「あー、なんかもう疲れたわー」みたいな、「ちょっともう今回は頑張るのやめました」みたいな印象のサウンド。

サウンドの衣装なり化粧なりを今回は無しにして、素のソングライティングで勝負。
という点では、David Bowieのディスコグラフィーの中では1971年の通算4枚目の『Hunky Dory(ハンキー・ドリー)』に近いと言えば近いのだけれど、『’hours…’』の方はもう勝負もあんまりしていないようなゆるーい感じのアルバムです。

で、前にも話題に出したことのある、どこかの海外メディアが決めたDavid Bowieのアルバム全作品のランキングでは全28作品(カバーアルバム1枚、Tin Machine2枚含む)中なんと28位。

まああくまで個人なり数人なりで決めたものだと思うので、大勢で決めたらまた結果は違うとは思いますが、ワーストに選出された理由の1つとして、常に挑戦者だったと言われがちな(実際には案外そうでもない作品が数枚あると思うけれど)David Bowieの諸作において、比較的珍しくこの「勝負すらしていない感じ」があるのかも知れません。

これ個人的にどうかと言えば、そんなに悪くないアルバムだと思います。
特に本日選曲した「Thursday’s Child」から頭3曲は文句なしの出来。

じゃあ4曲目以降はどうなんだ?って話ですが、時間が無いのでそこら辺の続きはまた明日書きたいと思います。

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