【今日の1曲】Cornelius – STAR FRUITS SURF RIDER (1997)

短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集からの、横道に逸れてここ数日ドラムンベース楽曲の紹介に流れておりますが、一旦今回を最後としまして、ラストは日本の音楽家・小山田圭吾のソロユニットCornelius(コーネリアス)の楽曲をご紹介します。

Star Fruits Surf Rider
Cornelius – STAR FRUITS SURF RIDER

1997年にリリースされた通算3枚目のアルバム『FANTASMA(ファンタズマ)』のリードシングル(CDは2枚組、アナログは下記の通り2枚を個別販売)の「STAR FRUITS SURF RIDER(スター・フルーツ・サーフ・ライダー)」。

この楽曲は、

日本盤の12インチレコード「STAR FRUITS」「SURF RIDER」を2台のターンテーブルを使って同時に鳴らすと「STAR FRUITS SURF RIDER」になるというコンセプトの元作られた。CDの各2曲目に収録されている「STAR FRUITS GREEN」と「SURF RIDER BLUE」を2台のCDプレイヤーを使って同時再生すると、同様のことができる。

Wikipediaより

というもの。

以前ご紹介したアメリカのバンドThe Flaming Lips(フレーミング・リップス)の「4枚同時再生で1つの作品になる」という『Zaireeka(ザイリーカ)』に比べたら、2枚同時再生なのでまだだいぶ敷居は低い。と言うか完成版がアルバムに収録されているので、わざわざ同時再生しなくても手軽に聴くことが可能です。

発表時期を確認すると、Corneliusの12インチレコードは1997年の6月リリース(CDは7月)で、The Flaming Lipsのアルバムは10月発売なのでCorneliusの方が少しだけ早い。

小山田圭吾という人はとびきりのポップセンスを持った人で、それは小沢健二とのユニット(バンド?)フリッパーズ・ギター時代から傑出していましたが、ユニット解散後の1994年にCorneliusがリリースしたソロ1stアルバム『THE FIRST QUESTION AWARD(ザ・ファースト・クエスチョン・アワード)』を聴いた小沢健二は、この1stアルバムを「フリッパーズ・ギターの歌詞とピチカートファイヴの音楽が好きな人の作ったもの」と辛辣に評しています。

フリッパーズ・ギター時代の歌詞はほぼ全て小沢健二が手掛けており、解散後のソロ1stは小山田圭吾本人が書いていますが、確かに小沢健二の指摘通りの方向性の詞作がなされている印象ではあります。とは言え、完成度は低くなく、そもそもこれは簡単に真似出来るような代物でもないと思います。

ですが、結構痛いところを突かれたのか、実際問題作詞で小沢健二と競うというのは相当にハードルが高く、小山田圭吾は以後の作品で言葉の比率をグンと下げ、サウンドに特化して行った印象。
そしてこの3枚目のアルバム『FANTASMA』で遂に世界的な評価を獲得します。

こうして考えると、間接的に小沢健二のおかげと言いますか、容赦のない批評が結果として、Corneliusのオリジナリティの確立に繋がったとも言えそうです。

こういうのが「意義のある有効な批評」なのかも知れません。

あ、でも今思い出しましたが、小山田圭吾の方も先にソロデビューしていた小沢健二のソロ初期のライブを見て(でしたっけ?アルバムを聴いてだったかもしれませんが)「尾崎豊みたいだ」とか言っていましたね。

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