【今日の1曲】Nine Inch Nails – The Perfect Drug (1997)

短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集。

一昨日昨日と2日連続で1997年リリースの通算20枚目のアルバム『Earthling(アースリング)』を取り上げておりますが、今回またまた番外編という事で、その前作『1.Outside(アウトサイド)』(1995年作品)辺りからこの時期に大変関わりの深かった音楽家、Trent Reznor(トレント・レズナー)率いるNine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ、以下NIN)の楽曲をご紹介することにします。

結構前にもNINは取り上げていますが、その時の選曲「La Mer(ラ・メール)」は完全に筆者の好みで、どちらかと言えば地味目なインスト曲だったので、今回は1997年にリリースされたこちらも同時期のDavid Bowieと同様に当日流行していたドラムンベースを用いたポップな楽曲「The Perfect Drug(パーフェクト・ドラッグ)」を。

Nine Inch Nails – The Perfect Drug (Official Video)
Nine Inch Nails – The Perfect Drug

NINのPVって予め放映されることを拒否するかのような、過激過ぎて当然放送NGになったものが幾つかあるのですが、これは安心して見られる無難な出来です。なんかちょっと間の抜けた感じもありますが。

今回記事を書くにあたり「トレントレズナー」で検索しようとしたところ、予測検索で「筋肉」と出てくる位に今ではガチムチの筋肉の人になってしまいましたが、この頃はまだ文学青年というかオタク青年っぽさがまだ残っており、顔立ちがSMAPの稲垣吾郎にすこーしだけ似ている感じです。
個人的にはやっぱりTrent Reznorってロン毛の頃のイメージの方が強いなー。

で、この「The Perfect Drug」は、David Lynch(デヴィッド・リンチ)監督の大傑作映画『Lost Highway(ロスト・ハイウェイ)』のサントラに収録されており、後にシングルカットもされています。NINのキャリア史上でも屈指の聴き易いキャッチーなポップ楽曲で、オリジナルアルバムには未収録。
なお、同映画にはDavid Bowieの楽曲「I’m Deranged(アイム・ディレンジュド)」も使用されているのは前に書いた通りです。

サビ前の”And I Want You”からの、サビ”You Are The Perfect Drug”。
これ程超シンプルで日本の中学1年生でも余裕で分かる位のキャッチーなフレーズを切実に効果的に響かせるのは、本当に特別な才能に恵まれた人にしか出来ない事だよなー。と思います。
NINって音の方は凝りに凝った造りの刺激的でラディカルなものが多いのですが、歌メロや歌詞は結構ストレートで伝わり易く構成していたりするんですよね。
そこら辺のバランス感覚が爆発的なヒットと支持に繋がったのでしょう。

Trent Reznorは元々David Bowieのファンであり、David Bowieの方もこの後輩の音楽には大いに刺激されたようで、1995年には、

デヴィッド・ボウイのシングル「The Hearts Filthy Lesson」のリミックスを手掛け、ボウイと共に「ディソナンス・ツアー」と冠されたツアーを行った。これはまず前座のNINが演奏し、その後ステージにデヴィッド・ボウイが登場してそれぞれ互いの曲を共演、そしてNINがステージを降りデヴィッド・ボウイの演奏に移行するというものであった。ボウイはトレントと共に「レプタイル」や「ハート」を歌った。

Wikipediaより

また同年1995年のアルバム『1.Outside』のアウトテイクで、次作の『Earthling』に収録された楽曲「I’m afraid of Americans(アイム・アフレイド・オブ・アメリカンズ)」にもTrent ReznorがMixしたバージョン「I’m afraid of Americans (V1)」が存在し、複数のベスト盤にこちらのバージョンが採用され収録されています。それだけDavid BowieはTrent Reznorの才能を買っていたという事でしょう。実際この「(V1)」バージョンの方がオリジナルよりも良いと筆者も思います。

なおこの「I’m afraid of Americans(ワイはアメリカ人どもが怖いんじゃ)」は近年NINがライブでカバーした以外にも、Lady Gaga(レディ・ガガ)がカバーしていたりもするので、興味を持たれた方は色々聴いてみて下さい。

今回ご紹介した「The Perfect Drug」はNINの中でもキャッチーさに特化した割と特殊な楽曲であり、その才能の一端しか見られない?楽曲なので、David Bowieをも魅了したその才能の全貌を知る為には、1994年に発表した2ndアルバム『The Downward Spiral(ザ・ダウンワード・スパイラル)』から入るのが良いのではないかと思います。
これは26年が経過した2020年の今聴いても凄いです。現代人の教養の1つとしてもアルバムフルで是非。

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