【今日の1曲】David Bowie – Dead Man Walking (1997)

短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集。

昨日に引き続き、1997年にリリースされた通算20枚目のアルバム『Earthling(アースリング)』からもう1曲いきましょう。

David Bowie – Dead Man Walking
David Bowie – Dead Man Walkin

昨日は歌とこのアルバムのサウンドの相性について「ストンと落ちない」と書きましたが、そこをもうちょっと掘り下げてみることにします。

前にもどこかで書いた通り、David Bowieという人はズバ抜けて歌の上手い人で、複数の歌唱法を持っている人でもあります。
で、このアルバムの歌唱ってちょっと頼りな気な感じなのが多いんですよね。昨日取り上げた「Little Wonder(リトル・ワンダー)」とかはバックの音の粒が細かいので、それに合わせた歌唱法のチョイスだったのかな?という気もするのですが、せっかくDavid Bowieなのに今ひとつ威厳が無いと言うか、余裕を感じないと言うか、そうなるとトレンドの音へのチャレンジャー感が強くなってしまうと言うか。

今回チョイスした「Dead Man Walking(デッドマン・ウォーキング)」。こちら4つ打ちでノリの良い、端的にキャッチーな良曲だと思います。ちょっとエイベックスっぽいですね。

「Little Wonder」同様「Dead Man Walking」も浮遊感のあるサウンドなので、音に合わせて歌唱もあえて軽めにしているのか、単にその時の気分だったのかは分かりませんが、これがクルーナー唱法で朗々と歌われていたなら全然印象は違っていたのではないか?というのが筆者の思うところです。
ちょっと想像して欲しいのですが、例えばこのアルバムを全編Scott Walker(スコット・ウォーカー)が暗黒バリトンボイスで歌ったいたなら、これ名盤になっていた気がしませんか?全編だとちょっと飽きちゃうかも知れませんが。まあそれはさておき。

えー、それはつまり、David Bowieにしてもそれに近い唱法は余裕で出来る訳で、以前ご紹介したScott Walker擁するThe Walker Brothers(ザ・ウォーカー・ブラザーズ)の「Nite Flights(ナイト・フライト)」のカバー(アルバム『Black Tie White Noise(ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ)』に収録)とかを聴けば一目(聴)瞭然だと思います。

あの唱法で重鎮らしい重みや深みを発揮しながら、(当時の)新しい音へのチャレンジをして欲しかった、というのが個人的な理想型です。

ほんとこのアルバム良曲揃いなので、変な話、David Bowieじゃなければもっと評価されていたのではないかと思います。

どうしても求めるものが高くなってしまうんですよね。

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