【今週の3曲】God Only Knows 神のみぞ知る

短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集。

昨日はキャリア最大のヒット作品で、ある種の問題作でもある1983年リリースの『Let’s Dance(レッツ・ダンス)』を取り上げましたが、今回はその翌年1984年に発表された通算15枚目のアルバム『Tonight(トゥナイト)』から、The Beach Boys(ザ・ビーチ・ボーイズ)のカバー曲「God Only Knows(邦題:神のみぞ知る)」をご紹介します。

God Only Knows (2018 Remaster)
David Bowie – God Only Knows (2018 Remaster)

以下Wikipediaより引用

「神のみぞ知る」(かみのみぞしる、God Only Knows)は、ザ・ビーチ・ボーイズが1966年に発表した楽曲。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2010年版)では25位にランクされている。

トニー・アッシャーが作詞し、ブライアン・ウィルソンが作曲した。リード・ヴォーカルはカール・ウィルソン。1966年のアルバム『ペット・サウンズ』に収録。シングル「素敵じゃないか」のB面に収録され、全米39位まで上昇した。
ポール・マッカートニーが「今まで聴いた中で最高の曲」と最大級の賛辞を寄せたことで知られる。この曲に触発されて、ビートルズの「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」を書き上げたとされる。

Wikipediaより

『Pet Sounds』は説明不要の、ポップミュージック史上最高傑作アルバムに挙げられる大傑作で、こちらがThe Beach Boysのオリジナルバージョン。

The Beach Boys – God only knows
The Beach Boys – God only knows

もう一つ付け加えると、この楽曲はポップミュージック史上で「God」という単語が初めて歌詞に使われた楽曲、というのが通説です。もしかしたらもっと古い曲があったのかもしれませんが、いづれにせよ「God」という言葉を使用する事に関して慎重だった時代の話です。

この「God only knows」のテーマ自体は昨日取り上げたDavid Bowieの「Modern Love(モダン・ラブ)」とは違って、信仰や宗教的なものについて歌われているのではなく、あくまでラブソングの中に「神様」が出てくるというもの。

”God only knows what I’d be without you”
君なしでは僕がどうなってしまうか
神様しか知らない

神の考えている事なんて、そもそも神に何かしらの思考があるのかすらも人には一切知る由もない。
それを勝手に都合良く利用して人を縛り付け操ろうとする言動や行為は、全て悪質で下劣なペテンでしかない。

近年日本では「神」というワードが随分気軽に扱われるようになりましたが、そのくらいカジュアルで適当なくらいでむしろ良いのかも知れません。

ところでこのカバーが収録された『Tonight』は前作『Let’s Dance』の勢いもあって、チャートアクションは一応全英第1位を獲得していますが、内容に関しての評価は決して高いものではなく、次作の『Never Let Me Down(ネヴァー・レット・ミー・ダウン)』と合わせて端的に言うと迷走期の駄作扱いされがちな作品です。

このカバーもあんまり評判の良いものではありませんが、個人的には大アリ。

以前紹介したBeck(ベック)がDavid Bowieの特性について以下のように語っています。

「あんまりこう言われているのを聞いたことはないんだけど――ビング・クロスビーと一緒の動画がヒントになるかもしれない――僕はいつもボウイは、クルーナーとロックの架け橋なんじゃないかと思っているんだ。彼はいつもこの両方の世界を股にかけていた。他の誰もやったことがない方法でね。自然体で持ち込んで、ロックと融合させたんだ」

NME JAPANより引用

この指摘はまさにその通りで、David Bowieが敬愛していたScott Walker(スコット・ウォーカー)同様、クルーナーの系譜に連なる人でもあると思います。

Lou Reed(ルー・リード)がDavid Bowieについて「とにかく歌が上手い」と称賛していましたが、David Bowieのボーカルってとにかくパターンが多い。

「God only knows」はそんな多様な歌唱法の中でもクルーナーとしての魅力が分かりやすく現れたカバーです。
個人的には全編クルーナーの作品を出して欲しかったな、というのがあります。まあ、音源は沢山あるので自分でプレイリストを編集すれば良いのですが。

最後にもう1バージョン、少し趣向を変えてClaudine Longet(クロディーヌ・ロンジェ)のカバーをご紹介します。

Claudine Longet – God Only Knows
Claudine Longet – God Only Knows

1972年の『Let’s Spend the Night Together』に収録。
Claudine Longetは以前も紹介したことがありましたが、やっぱりクセになりますねー。

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