【今日の1曲】David Bowie – It’s No Game (Part1)

短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ 1947 – 2016年)特集。
昨日に引き続き「ベルリン三部作」後の1980年作品『Scary Monsters(スケアリー・モンスターズ)』より、冒頭を飾る「It’s No Game (Part1)(イッツ・ノー・ゲーム(パート1))」

It's No Game (Pt. 1) (2017 Remaster)
David Bowie – It’s No Game (Part1)

初めて聴く人はまず結構面食らうであろう日本語の使い方。
これ、別に邪魔になる訳でもなく、えらい効果的な使い方だと思います。ちょっと妙な感じではありますが。

それに絡むRobert Fripp(ロバート・フリップ、プログレッシブ・ロックバンドKing Crimson(キング・クリムゾン)の人。名曲「Heroes」にも参加)の存在感抜群のギターにDavid Bowieのフリーキーな歌唱。
David Bowieの歌の上手さが良く分かる楽曲の1つなのでは。

曲名に (Part1)とありますが、当然 (Part2)が存在し、それがアルバム最後を締め括る構成となっております。

このアルバムの収録曲全10曲中の7曲にRobert Frippが参加していて、どの曲でも存在感抜群の目立った働きをしている為、結構サウンドに統一感があるんですよね。
他にも1曲、大物ギタリストThe Who(ザ・フー)のPete Townshend(ピート・タウンゼント)が参加していたりもする(とは言えRobert Frippほどバリバリ弾いてはいないものの、良いプレイです)ので、基本ギターアルバムと言っても差し支えない作品。
ちなみに両人共に参加していないのが昨日ご紹介した「Ashes To Ashes」で、あれだけはシンセが主役。

ということで、David Bowieの全作品中でも聴き易い部類の作品な訳です。

アルバム全作品を対象にファン投票とかすると、この『Scary Monsters』はおそらくTOP5には入るのではないでしょうか。

個人的にも再生した回数は多く、聴き流すにも丁度良い作品で、細部を聴き込めば旨味も詰まっている作品でもあります。

ただ1〜5曲目までのA面に比べて、6〜10曲目のB面がちょっと勢いと楽曲の質で劣る。という割と散見される意見には結構同意で、先日David Bowieチルドレンという事で取り上げた、90年に現れた英国バンド・Suede(スウェード)の中心人物Brett Anderson(ブレット・アンダーソン)は、昔のインタビューでこのアルバムのA面までがDavid Bowieの傑作群であり、B面以降の作品は駄作である、と語っていました※。

と、本人は言うものの、B面冒頭の「Teenage Wildlife(ティーンエイジ・ワイルドライフ)」なんて結構Suede度数高めな曲だったりするんですけどねー。

B面にも「Ashes To Ashes」まではいかなくとも、1曲シンセが主役の少しムードの異なったスロー目の曲でも入っていれば、もう少し評価も変わったような気がします。少なくとも個人的には変わったなー。

まあ何にせよ、この作品がDavid Bowieのキャリアの一つのまとめのような位置付けであり、メジャーでありながらカルトな存在だったDavid Bowieは本作で一旦の終わりを告げ、次作1983年の『Let’s Dance(レッツ・ダンス)』でポップ・スターと化す。というのがある程度の共通認識だと思います。

※これ昔のロッキンオンか何かで読んだ覚えがあり、ソースを探したのですが発見出来ず、日本のAmazonのレビューに同内容の記述を見つけたので、ここに記載しました。

同レビューにも記述がありましたが、この作品の日本盤ライナーノーツってムーンライダーズの鈴木慶一だったんですよね。
今のCDだとどうかは分からないのですが。

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