【今日の1曲】The Walker Brothers – Nite Flights

本日は久々に短期集中David Bowie(デヴィッド・ボウイ、1947 – 2016年)特集に戻りまして、えー、もう結構ユルく長くなってきたので「短期集中」とは言えない感じになっておりますが…。そのうち特集記事とかにしてまとめるのも良いかな、と考えております。
ここまで振り返ると最後に紹介したのが1977年に発売された「ベルリン三部作」の2作目にあたる『Heroes(邦題:英雄夢語り)』の表題曲ですね。

当初そんなつもりは全く無かったのに特集になり、途中からは何となく時系列になったりもしていたので、順番的に言うと今回は、「三部作」最終章の『Lodger(邦題:ロジャー (間借人))』(1979年作品)が順当なのですが、その前年1978年に登場し、David Bowieと「三部作」の共同制作者Brian Eno(ブライアン・イーノ)に大きな衝撃を与えた楽曲を今回は取り上げる事にします。

Walker Brothers-Nite Flights (1978) HD
The Walker Brothers – Nite Flights

年末にご紹介したScott Walker(スコット・ウォーカー)が在籍していたThe Walker Brothers(ザ・ウォーカー・ブラザーズ)が、再集結後の1978年にリリースした最後のアルバム『Nite Flight(夜間飛行)』の表題曲。このアルバムはメンバー3人のソロ曲の寄せ集めのようなもので、この楽曲は実質Scott Walkerのソロ作品のようなものです。

この楽曲を聴いたBrian Enoは後に公開されたScott Walkerの映画(プロデューサーはDavid Bowie)『スコット・ウォーカー 30世紀の男』にて以下のように語っています。

『ナイト・フライツ』で彼の音楽に衝撃を受けた。とてつもない曲だからぜひ聴いてみてくれと言ってデイヴィッドの製作現場に持ち込んだんだよ。感性の一致というか何か通じるものを感じた。ポピュラー音楽でなくオーケストラや実験音楽のようだった。ポップスの枠組みにありながらそこから遠く離れてる。これを聴くのは屈辱的だ。今でもこれを超えられない。

同映画のプロモ記事より引用

David Bowieも同じくかなりの衝撃を受けたようで、Scott Walkerにプロデュースをさせてくれないかと、打診したという話もあるようです(もちろん後の映画とは別で音楽作品の話)。結果それは実現しませんでしたが、実現していたらと想像すると楽しい組み合わせです。

この「Nite Flights」、Scott Walkerのボーカルの圧がやっぱり凄い。前回年末に取り上げたのは、ポピュラー音楽とはもはや別物となった2006年作品『The Drift(ザ・ドリフト)』収録曲でしたが、Brian Enoの指摘通り、この時点でもう何か明らかに違いますね。

なお、この楽曲は後の1993年にリリースした通算17枚目のアルバム『Black Tie White Noise(ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ)』でカバーしています。

David Bowie – Nite Flights
David Bowie – Nite Flight

多分こちらの方が多くの人が知るバージョンなのではないかと思います。是非聴き比べてみてください。

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