【今日の1曲】ソウル・フラワー・ユニオン – 満月の夕

今日で阪神・淡路大震災から25年。丁度四半世紀。

それに伴い当時の映像がTVでも多く放送されており、震度7、6千人を超える人が犠牲になったその凄惨な光景には、改めて衝撃を受けます。

今日の1曲は、日本のミクスチャー・ロック・バンド、ソウル・フラワー・ユニオン(SOUL FLOWER UNION)が震災の影響を受けて制作した楽曲「満月の夕(ゆうべ)」を紹介します。この曲以上にこの日に相応しい楽曲は思い当たりませんでした。

丁度5年前の2015年同日には、NHK総合テレビで『「満月の夕」〜震災が紡いだ歌の20年〜』と題したドキュメンタリーが放送されたので、ご覧になられた方も多いのではないかと思います(掲載の動画は2008年のもの)。

満月の夕(07)
ソウル・フラワー・ユニオン – 満月の夕

初出は共作者の山口洋率いるバンド、ヒートウェイヴ(HEATWAVE)が1995年8月に発表したアルバム『1995』に収録されたもので、つまりこの楽曲には2つのオリジナルが存在しています。

ソウル・フラワー・ユニオン版は同年10月にシングルとしてリリースされ、翌年1996年にリリースされた『エレクトロ・アジール・バップ(ELECTRO ASYL-BOP)』には別バージョンで収録。

その後も複数のバージョンや様々なミュージシャンによるカバーが存在し、代表的なところでメンバー全員が神戸出身のガガガSPや、TV番組で披露したBRAHMAN(ブラフマン)、音源としては発売されていないものの、ライブで披露したことのある大竹しのぶにあいみょん他。

楽曲の「作品背景」についてWikipediaに詳細が記載されているので以下引用します。

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の惨状、復興への厳しい現実、それらに向き合おうとする被災地の人々の姿が歌い込まれている(震災当日の夜、満月がのぼっていた)。

関西に活動拠点を置くソウル・フラワー・ユニオンは、ソウル・フラワー・モノノケ・サミットという別動隊バンドで、被災した阪神各地の避難所を数多く訪れ慰問ライブを行っている(1995年だけでそのライブの回数は百回を越えている)。ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬とヒートウェイヴの山口洋はかねてより親交が深かった(「盟友関係にあった」といってもよい)。その中川に招かれて被災地を訪れた山口もまた、その惨状を目にして思わず言葉を失ったという。

同年2月10日、被災地の神戸で慰問ライブ活動を開始したソウル・フラワー・モノノケ・サミットの中川が、2月14日、神戸市長田区の南駒栄公園で行ったライブの光景を元に、山口と作った主旋律の一部に乗せて一気に書き上げた。その日の神戸の空には、震災から丸一か月の満月が浮かんでおり、最大余震の到来が噂される中、ライブを観る被災者たちが口々に「満月を見るの、怖いわ」と言っていたのを中川が耳にしたことから、この唄は産まれている。

ヒートウェイヴのヴァージョンは、同年3月にソウル・フラワー・ユニオンの同曲を聴いた山口が、自身の住む東京から見た被災地への思いを「書き足した」もので、中川、山口両者ともに、現場の違い(神戸・東京)により産まれたお互いのヴァージョンを認め合っている。

Wikipediaより

災害時に音楽を演奏することについての是非を問う風潮もあり、それについてはタイミングとその人の説得力次第だと思うので一概には言えないところですが、このソウル・フラワー・ユニオン版「満月の夕」シングルバージョンが収録されている『満月の夕~90’s シングルズ』という2枚組アルバムのAmazonの商品ページのレビューに、それについての大変素晴らしい文章がありましたので、読んでみることをお勧めします。
『魂の力を奮い起こす。こんな時だからこそ、本物の歌声を。』
という題名です。

ほとんど引用と紹介だけの記事になりましたが、作品背景抜きで(というわけにはなかなかいかないですし、抜く必要も特にありませんが)、単純に一つの音楽としても、大変力強く素晴らしいものだと思います。

満月の夕/ソウル・フラワー・ユニオン
ソウル・フラワー・ユニオン – 満月の夕

こちらの動画では演奏後のインタビューで現地での反応についても語られています。

上の方の動画のコメント欄にもある通り、これぞ紅白歌合戦で歌われるべき、もっと広く知られて然るべき歌です。

ソウル・フラワー・ユニオンにはこの曲以外にも良い曲は多くありますし、前身になった2つのバンド、ニューエスト・モデル(NEWEST MODEL)とメスカリン・ドライヴ(MESCALINE DRIVE)も良いので(特にニューエストは必聴)、色々聴いてみてください。

常々噂されている南海トラフやそれ以外にも巨大地震はまた必ず起こる、と言われていますが、出来る限りの準備をした上でも、結局のところはただただ運に任せるしかないことなのだと思います。

震災で犠牲になられた方々のご冥福を、心よりお祈りいたします。

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