【今週の3曲】Scritti Polittiの3曲

思い返せば、先週選曲したORIGINAL LOVEの「スクランブル」がジャズを取り入れたアレンジの曲だったという流れで、なんとなくここ数日ジャズ寄りの選曲をしておりましたが、その中で何度か名前を出したジャズ界の帝王Miles Davis(マイルス・デイヴィス)。
ここで余計な細かい事を言うと、この”帝王”って昔からなんかしっくり来ない。帝王と言うより王子っぽい印象。ジャズ界最大の革新者であり、最も影響力を持った人なのは間違いないのだけれど、なんか帝王って感じではないんだよなあ。あくまで個人的な単語や字面のイメージの話?です。

細かい呼称の話はどうでも良いとして、今回はそのMiles Davisが気に入ってカバーしたり、ゲスト参加した事もあるイギリスのニュー・ウェイヴ/ポスト・パンクのユニットScritti Politti(スクリッティ・ポリッティ)の楽曲から3曲を取り上げます。

Scritti Politti – Absolute
Scritti Politti – Absolute

1984年にリリースされた通算8枚目(くらい)のシングル曲で、翌1985年にリリースされた2ndアルバム『Cupid & Psyche 85(キューピッド&サイケ’85)』にも収録された「Absolute(アブソルート)」。

音楽性以前にまずこのPV、中心人物のGreen Gartside(グリーン・ガートサイド)が超お洒落。ナイキのジャージ上下にウッディな色のギターで、足元はハイカットのスニーカーに更にパンツの裾をソックスにin(だよね?)というハイレベルな合わせ。

Green Gartsideは金髪で長身の突出した美形なので、これ真似しようとしても、なかなかこうは仕上がらない着こなしですね。
他のメンバーやフロアに居る人達も大体お洒落。

ここで同時代にMiles Davisが評価していた(公式リリースはされていないものの、共作もしていた)ミュージシャンという事でPrinceの名前を出すと、同年1984年に公開されたPrince(プリンス)の半自伝的映画、『Purple Rain(パープル・レイン)』の客席に居る人達も大体お洒落で見応えがあります。Prince自身は個性が強過ぎますが、超ハイセンスなので未見の方は是非チェックしてみてください。

外見は対照的で、大柄なアングロサクソン系のGreen Gartsideと小柄なアフリカン・アメリカンのPrinceですが、『Cupid & Psyche 85』がリリースされた1985年、Princeは『Around the World in a Day(アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ)』をリリースしており、両者それぞれ時代の最先端の音楽をクリエイトしていました。

ただその後のキャリアは大きく異なり、超ワーカホリックなPrinceが大体30枚以上アルバムをリリースしたのに対し、Scritti Politti3枚。ほんと寡作。

構成目茶苦茶ですが、ここで『Cupid & Psyche 85』の業界での評価を含むScritti PolittiについてのWikipedia記載の概要を引用します。

スクリッティ・ポリッティ (Scritti Politti) は、1977年にイギリスで結成されたグリーン・ガートサイド (Green Gartside) を中心とした音楽ユニットの名称である。
ユニット名は「政治的な文書」を意味するイタリア語が元になっており、イタリアのマルクス主義の理論家アントニオ・グラムシの著作『Scritti di Economia Politica』と、リトル・リチャードの楽曲「トゥッティ・フルッティ」を引っかけている。
1980年代における最先端かつ最高峰のデジタル機材群を全面的に導入し、黒人的な洗練されたリズムとUKロックが融合した『キューピッド&サイケ85』を制作した。制作当時としては贅沢極まりない、最高の機材群の導入で高音質に仕上がっただけでなく、シーケンサやエフェクタ等を駆使して細部まで徹底して計算された作り込みが行われた。現在に至るまで、この作品で実現された音の新鮮さは失われておらず、音楽関係者の間ではシンセポップの基準の1つとして扱われ続けている。

Wikipediaより

本日2曲目は、『Cupid & Psyche 85(キューピッド&サイケ’85)』からもう1曲、後にシングルカットもされた「Perfect Way(パーフェクト・ウェイ)」。
翌1986年にMiles Davisがリリースしたアルバム『TUTU』でカバーしたナンバーです。

Scritti Politti – Perfect Way
Scritti Politti – Perfect Way

いや、ほんとこの鮮烈さは全く色褪せないですねー。

最後3曲目は1988年にリリースされた3rdアルバム『Provision(プロビジョン)』より、Miles Davis参加曲の「Oh Patti(Don’t Feel Sorry For Loverboy)」

Oh Patti (Don`t Feel Sorry For Loverboy) by Scritti Politti
Scritti Politti – Oh Patti(Don’t Feel Sorry For Loverboy)

これはもう最高で、いつ聴いても良い曲。

その後1999年に4thアルバム『Anomie & Bonhomie(アノミー&ボノミー)』、今のところの最新作でもある2006年の5thアルバム『White Bread Black Beer(ホワイト・ブレッド・ブラック・ビア)』がリリースされてから早くも14年が経過。
ライブ活動はしているようなので、そろそろ新譜が出ても良いような気がしますが、どうなんでしょう?

期待値が高過ぎたせいもあってか、あまり評判が良くなかった(と思う)、出涸らしのような5thアルバムも個人的には結構好きなので、今後も期待して待っております。

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