【今日の1曲】はっぴいえんど ‐ 12月の雨の日

本日12月30日は大瀧詠一の七回忌。

思い返せば2013年の12月、ムーンライダーズのかしぶち哲郎が亡くなってすぐの事で、なんだか現実感を伴わないまさかの訃報でした。

当サイトでは今まで、大瀧詠一が手掛けた松田聖子の「風立ちぬ」「一千一秒物語」、所属していたバンド・はっぴいえんどの鈴木茂楽曲「氷雨月のスケッチ」、愛聴していたというRoy Orbison(ロイ・オービソン)を紹介した際など、よく名前を出していましたが、特に理由はないものの大瀧詠一本人が歌唱している楽曲は今まで取り上げていなかったので、本日は大瀧詠一自身の作曲と歌唱による、はっぴいえんどの「12月の雨の日」をご紹介します。

大滝詠一(はっぴいえんど)12月の雨の日
はっぴいえんど ‐ 12月の雨の日

(なんかこの音源、元音源にリバーブ掛けているっぽい。)

バンド結成後、初のオリジナル曲でもあるという、この「12月の雨の日」という楽曲には2つのバージョン(と、後に未発表バージョンもBOXに収録)があって、まずは1970年8月5日に発売されたはっぴいえんど通算1作目のアルバム『はっぴいえんど』収録のもの。

次に翌1971年4月1日に発売された通算1作目のシングルとして再レコーディングされたもの。

個人的に好きなのは断然シングル版の方で、再録の方が大瀧詠一の歌唱がだいぶこなれており、かと言って鈴木茂のギターの激しいパッションも失われていない、良いところ尽くめの完成形。
上記YouTubeの動画もシングル版の方だと思いますが、これUPした人がそうしたのかは不明ながら、多分音が弄られています。
実際のシングル版もアルバム版に比べ音が厚くなっており、多少リバーブ(簡単に言うとエコー)も掛かっていた印象ですが、さすがにここまでではなかったはず。
でもまあこの動画の音源もサイケデリック仕様で面白いといえば面白いので参考程度に聴いてみて下さい。

はっぴいえんどがリリースしたオリジナルアルバムは3枚だけなので、それらを一通り聴いて、余程気に入ったという人以外はそれ以上手を出さないパターンも多いのではないかと思いますが、個人的にはっぴいえんどの最高傑作はこの、ややもすると見落とされがちなシングル版「12月の雨の日」です。
これを聴いていないのでは「伝説のバンド」の一番大事なところが抜け落ちている。と言っても過言ではない程。

やっぱり筆者にとってのはっぴいえんどは、まずは松本隆と大瀧詠一のコンビなんです。
別に「誰派」に組する必要はなく、メンバー4人全員が凄いのは当然の事ですが、近年、はっぴいえんどと言えば細野晴臣の「風をあつめて」に集中し過ぎてるんじゃないの?という印象もありまして、ここに表明したくなった次第。

もう少し趣味嗜好を述べると、次いで大瀧詠一作曲の「かくれんぼ」と鈴木茂作曲「氷雨月のスケッチ」、細野晴臣作曲「夏なんです」の3曲(作詞は全て松本隆)が同率2位。そんな感じです。

シングル版が気になった方は、はっぴいえんどの『SINGLES(シングルス)』か、結構値は張りますがBOXセット、もしくはややマニア向けですが、一昨年復刻された7インチのシングル盤もまだ入手可能なのでそちらか、急逝後に発売された大瀧詠一のベスト盤『Best Always』でも聴くことが出来ます。

アルバム版のまるで他人事のような距離感の、どう聴いても完成形とは言えないボーカルや、シングル版に比べると今ひとつ締まっておらず試行錯誤が感じられる演奏等、結構違いがあるので、聴き比べてみるのも良いのでは。どちらにせよ鈴木茂のギターは物凄いのですが。

12月の雨の日
はっぴいえんど ‐ 12月の雨の日(アルバムバージョン)

大瀧詠一の原点であると同時に日本のロックの原点の一つでもあり、いきなり頂点とも言える1曲。是非チェックしてみてください。

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