【今日の1曲】Roy Orbison – Love In Time

昨日の3曲目に取り上げました大瀧詠一のフェイバリット・ソングでもあった「Come Back To Me (My Love)」に引き続き、本日もRoy Orbison(ロイ・オービソン、1936 – 1988)の楽曲を紹介することにします。

Roy Orbison Love in time
Roy Orbison – Love In Time

「Come Back To Me (My Love)」は1961年にリリースされた楽曲で、本日紹介する「Love In Time」がリリースされたのはその31年後の1992年。

この楽曲は1988年のRoy Orbisonの没後、未発表音源や、デモテープを元に生前親交のあったミュージシャン達が完成させたアルバム『King of Hearts(キング・オブ・ハーツ)』に収録されています。

このパターンの作品は、思い入れが無いと完成度でややキツい、ファン向けのアイテムになりがちなところがありますが、このアルバムに関してはRoy Orbisonの事を映画『プリティ・ウーマン』の主題歌「Oh, Pretty Woman」以外は知らない、という人にいきなりこれから勧めても全く問題ないクオリティがあるのではないかと思います。

少しだけRoy Orbisonについて書くと、1955年にレコード・デビューし、レコード会社移籍後の1959年からはヒット曲を連発。
1963年にはRoy Orbisonの大ファンだったというThe Beatlesとのジョイント・ツアーを敢行。
1964年、「Oh, Pretty Woman」で全米・全英チャートで共に1位を獲得。
ところが順風満帆と思われた人生に突然の悲劇が訪れます。
1966年、ツーリング中に妻がオートバイの事故で死去。更に2年後には自宅が火事になり3人の息子のうち2人を失ってしまう。
想像を絶する程の悲劇の中、音楽活動を続けるも、以前ほどのヒットは出せなくなります。
1969年再婚。
その後も地道な活動を続け、デビューから32年後の1987年にロックの殿堂入りを果たします。

その際にプレゼンター役を務めたBruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)が、大ファンであるRoy Orbisonについて語ったセリフは有名で、
「Bob Dylan(ボブ・ディラン)のように詩を書き、Phil Spector(フィル・スペクター)のようなサウンドを作り、Duane Eddy(デュアン・エディ)のようなギターを弾き、そしてなによりもRoy Orbisonのように歌おうと努力したんだ」
というものでした。

そして翌年の1988年、元The BeatlesのGeorge Harrison(ジョージ・ハリスン)とELOのJeffrey Lynne(ジェフ・リン)によって結成されたスーパーバンド「Traveling Wilburys(トラヴェリング・ウィルベリーズ)」にBob Dylan(ボブ・ディラン)、Tom Petty(トム・ペティ)とともに参加。
このバンドはバレバレの覆面バンドながら、一応の設定は「ウィルベリー姓の兄弟」という事で、苗字にウィルベリーを名乗って活動しておりました。

ちなみに、つい先日TV番組「有吉ジャポン」に出演していた、寺岡呼人、奥田民生、斉藤和義、浜崎貴司、YO-KING、トータス松本の6人からなるバンド、「カーリングシトーンズ」の元ネタは多分これでしょう。

Traveling Wilburysが1988年にリリースしたアルバム『Traveling Wilburys Vol. 1』は大ヒットし、グラミー賞も受賞。
ところが、同年12月6日、Roy Orbisonは心筋梗塞のため急逝。まだ52歳でした。

Roy Orbisonの歌声には甘く優美なものがあります。
この「Love In Time」は色々キツい事もあった週の、週末や日曜の夕方などに聴くにはうってつけな1曲なのではないでしょうか。

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