【今日の1曲】Nick Drake – Things Behind The Sun

デビュー時の徳永憲が比較されたこともあった、アシッド・フォーク(ざっくり言うとサイケデリック要素のあるフォーク)を代表するミュージシャン、Nick Drake(ニック・ドレイク)。

洋楽を聴き漁っていれば必ずその名前に出会うことになるので、徳永憲の方が現役で日本人なのにも関わらず、国内ですらNick Drakeよりも知名度がないと思われますが、生前のNick Drakeという人もセールスは振るわず、1974年に26歳の若さで抗鬱剤の過剰摂取により亡くなっています。自殺なのか事故なのかは明らかになっていません。

自信を持って送り出した作品の売り上げが振るわなかった事や、ライブ活動への自信の喪失。1970年に行われたライブでは曲の演奏途中に演奏を放棄し、そのままステージを立ち去ったという記録が残されています。結局これが最後のライブになってしまったようです。

今日の1曲は、そんな失意の中で作られた、3枚目にして生前リリースされた最後のアルバム、1972年の『Pink Moon(ピンク・ムーン)』より「Things Behind The Sun(シングス・ビハインド・ザ・サン)」を紹介します。

Nick Drake – Things behind the sun

2日間の深夜のセッションで完成したという、30分にも満たないアルバムで、使用されている楽器もボーカル以外にはギターと僅かなピアノのみ。

これは「装飾は不要」と本人が望んだ仕上がりなのだそう。

個人的な動機を述べると、本日この選曲をした理由は歌詞にあります。
冒頭部分のみ引用するので、興味を持った方は全編読んでみて下さい。
翻訳はちょっと時間が無いのでやめますが、検索をかければ和訳も出てくるはずなので、そちらをご参考下さい。
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Please beware of them that stare
They’ll only smile to see you while your time away
And once you’ve seen what they have been
To win the earth just won’t seem worth
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死後Nick Drakeの評価は高まり続け、上述の通り、多少なりとも良い音楽を求めて行けば必ず出会う存在となりました。
その評価についてはWikipediaにまとまっていたので以下引用します。

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1980年代以降、ニックの再評価が高まり、ニックからの影響を公言するミュージシャンも多い。ドリーム・アカデミーが1985年に大ヒットさせた楽曲「ライフ・イン・ア・ノーザン・タウン」は、ニックに捧げられた。また、ブラック・クロウズのリッチ・ロビンソンは、ニックの影響でギターのオープンGチューニングを使うようになったと語っている。
2000年、NMEが、当時の現役ミュージシャンからの投票で「最も影響力のあるミュージシャン」を選ぶ調査を行い、ニックが9位に選ばれた。また、生前に発表された3枚のアルバムは、いずれも2003年に、ローリング・ストーン誌によってオールタイム・ベストアルバム 500に選ばれた(『ファイヴ・リーヴス・レフト』283位、『ブライター・レイター』245位、『ピンク・ムーン』320位)。2004年には、未発表音源とリミックスを収録したアルバム『メイド・トゥ・ラヴ・マジック』が、全英アルバム・チャートの27位に達した。
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ミュージシャンが選ぶ「最も影響力のあるミュージシャン」で9位というのは凄いですね。作品が愛されているのは知っていたつもりですが、音楽家としての影響力自体がここまでとは知りませんでした。

『Pink Moon』以外の生前の2枚に死後リリースされた未発表曲集も合わせて、どれも非常に水準が高くそれぞれの持ち味があるので、是非全て聴いてみると良いと思います。今はサブスクで簡単に聴けますしね。

本日選んだ「Things Behind The Sun」は、ピアニストのBrad Mehldau(ブラッド・メルドー)や、以前取り上げたThe Mars Volta(マーズ・ヴォルタ)とJohn Frusciante(ジョン・フルシアンテ)によるカバーも存在します。
個人的には特にどうということもない感じですが聴き比べてみるのも一興かと。

Things Behind the Sun

The Mars Volta & John Frusciante – Things Behind The Sun

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