【今日の1曲】Jai Paul – BTSTU (Edit)

昨日の記事で触れた通り、ミュージックマガジン誌上の「2010年代のオールジャンル・アルバム・ベスト100」第1位に選ばれていた作品はJames Blake(ジェイムス・ブレイク)の1stアルバムでしたが、この作品がリリースされた2011年当時、個人的にも多分業界的にも、James Blakeの向こうを張る存在として次に来るのはこの人だろう、と思っていた人。それが本日紹介するJai Paul(ジェイ・ポール)です。

ネット上にアップされた「BTSTU」という楽曲。この1曲だけで、当時これからの時代の顔になると思うのには十分でした。
未聴の方もこれを聴けば一発で理解出来るのではないでしょうか。

Jai Paul – BTSTU (Edit)
Jai Paul – BTSTU (Edit)

今聴いてもやっぱり素晴らしい。
間違いなく抜きん出た才能の持ち主だと思います。

なおこの「BTSTU」はラッパーのDrake(ドレイク)が自身の楽曲「Dreams Money Can Buy」の中でサンプリングしているので、そちらで耳にしたことのある人もいるかと思いますが、これに関してははっきり言って比較にならない程Jai Paulのオリジナルの方が良いです。

翌2012年に公開された「Jasmine (demo)」という楽曲も素晴らしく、以前紹介したOutKast(ストキャスト)のメンバーBig Boi(ビッグ・ボーイ)の楽曲への参加もあり、アルバムへの期待は増すばかりの状態。

Jai Paul – Jasmine (Demo)
Jai Paul – Jasmine (Demo)

ところが、物事はスムーズに行かず、Jai Paulはトラブルに見舞われます。
以下Wikipediaより引用。

2013年4月14日、突如Bandcampにアーティスト名”Jai Paul”による”Jai Paul”という名のアルバムがアップロードされ、複数のメディアがデビュー・アルバムが発売になったと伝えた。 しかし、翌4月15日、ポールは「Bandcampにあるデモは私によってアップされたものではない。これは私のデビュー・アルバムではない。買わないでください。」とツイート。4月17日、所属のXLレコーディングスは「これは偽のBandcampのアカウントによって、違法に販売されたものだ。彼がアップロードしたわけでもないし、デビュー・アルバムでもない。彼が過去にレコーディングして、まだ完成されていない曲を集めたものだ。」と声明を発表。希望者からの返金に応じた。

Wikipediaより

その後、アルバムのリリースはないまま、やたらと凝ったHPが構築されるものの、これといった活動も見られないまま時は今年2019年になり、ここに来て件の流出音源が『Leak 04-13 (Bait Ones)』というタイトルで、流出時と同じデモ状態のまま正式リリースされました。
そしてやっと、流出音源とは別で7年振りに2曲の新曲「He」と「Do You Love Her Now」が発表されたところです。

2013年当時は、リークされても完成された正式版がすぐに出るだろうくらいに思っていましたが、本人のダメージはかなり深刻なものだったようです。この件についての本人のメッセージが以下リンク先で読むことが出来ます。
https://avyss-magazine.com/2019/06/03/7650/

つまりは2019年現在も、Jai Paul本人がきっちり完成させた正式なオリジナルアルバムはリリースされていない状態なわけですが、ここからの巻き返しと言いますか、仕切り直しで今後のキャリアを順調に歩めることを願っております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました