【今週の3曲】小沢健二の3曲

13年振りの新譜が出たということで、一昨日取り上げた小沢健二
久々の大物のリリースに盛り上がっているのかファン以外はそうでもないのかちょっと分からないところですが、今まであまり聴いたことがなかった、新譜は聴いてはみたもののなんで評価が高いのかようわからんという人の為に、3曲取り上げてみようと思います。小沢健二ふたたび。

まずはこちら。普段のMステではゲストの音楽に、これといって反応を示さない取り立てて興味の無さそうなタモリが歌詞の一節を絶賛した事でも知られる楽曲(Mステでも何か言っていたような気がするけれど、Wikipediaによるとテレフォンショッキングでのエピソードのようです)。
1995年に発表された10thシングル「さよならなんて云えないよ」。

小沢健二 – さよならなんて云えないよ
小沢健二 – さよならなんて云えないよ

この曲に関しての感想としてYouTubeのコメントに的確だと感じるものがあったので一部転載すると、
「この曲は明るい曲じゃなく”明るくふるまっている”曲だと思う。だからこんなにも切ないのだと」

まさにこれ。
個人的に小沢健二の楽曲で1番好きなのは、一昨日紹介した「いちょう並木のセレナーデ」ですが、最高傑作はこれだと思います。
アルバム未収録曲集『刹那』にも収録。

今をときめくあいみょんの「マリーゴールド」の元ネタになっている説があるらしいですが、これに関しては偶然の範囲じゃないかなーと思います。

次、本日の2曲目は、しばしの沈黙後の2002年に発表されたNY録音の4thアルバム『Eclectic(エクレクティック)』より「麝香(じゃこう)」。

小沢健二 Eclectic 「麝香」「あらし」
小沢健二 – 麝香

それまでの作品とは雰囲気がガラリと変わり、全体的に抑制されたトーンのR&B作品。
小沢健二のソロ作品のメインテーマは「生の肯定」だと思いますが、名作の誉れ高い『LIFE』が「人生の謳歌」なら、こちらはさしずめ「性愛」について。といったところ。

ポップソングとしての機能も十分に果たすキャッチーな良曲。

この楽曲を含む『Eclectic』は志の高い日本のバンドceroの3rdアルバム以降の音作りに大きな影響を与えているのは明白。本人達もインタビューでそのように言ってますしね。

でも今回の復活にあたり共演相手にceroでは無くSEKAI NO OWARIを選ぶのが小沢健二の”らしい”ところ。

最後、本日の3曲目どうしようかなー。
個人的に好きなのは、地味な曲ではありますが1992年の2ndシングルのカップリング曲で、元は渡辺満里奈への提供曲のセルフカバー「夜と日時計(swamp folk)」。
象徴的な楽曲という事で言えば、1stアルバムに収録された約13分半の大作「天使達のシーン」。2nd収録の「ぼくらが旅へ出る理由」らへんが良いのかな、と思いますが、今回はソロデビュー曲で1stアルバムにも収録された楽曲、「天気読み」にしておきます。

天気読み
小沢健二 – 天気読み

久々に聴きましたがこれも良い曲ですねー。

歌がヘタだの昔の写真ばっかり使ってるだの新譜が高い(CD1枚特殊ジャケットで3850円也)だの色々あるようですが、そういう人です。

歌はTVだとだいぶスリリングな感じですが、音源だとそこまで問題無し。写真の件は置いといて、この人のCDが他に比べて相対的に高いのは今に始まった事ではなく、2ndシングル表題曲「暗闇から手を伸ばせ」は元々1stシングル「天気読み」のカップリングが「え?またこれですか」というリリースだったし、『LIFE』も元々曲数少ない割にシングルカットが多かったし、1996年の3rdアルバム『球体が奏でる音楽』は表記8曲ながら、19秒のインストや練習風景を録音したものを除くと実質6曲約25分で約2500円するしで基本的に割高です。

でもそれだけ自身の音楽の価値を信じているということの現れなのでしょう。この価格設定もいわゆるパンク精神。尖っています。

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