【今日の1曲】松田聖子 – 一千一秒物語

昨日に引き続き、大瀧詠一が総合プロデュースを手掛けた松田聖子のアルバム1981年の4thアルバム『風立ちぬ』より「一千一秒物語」を紹介します。

一千一秒物語
松田聖子 – 一千一秒物語

前記事に書いた通りで作詞は松本隆。
作編曲は大瀧詠一。

しかしこれもまたすごい曲ですね。
昨日「天国のキッス」について述べたのと同じで、こちらも数多ある松田聖子の名曲群の中でも突出した存在なのでは。

同アルバムの大瀧詠一による二大名曲のもう片方、「風立ちぬ」もとても好きなのですが、どちらかと言えば個人的には「一千一秒物語」に軍配が上がるかなーという感じです。

この「一千一秒物語」のネタ元について少し触れると、大正末から昭和にかけて活動した小説家、稲垣足穂(いながきたるほ、1900年 – 1977年)が1923年に発表した代表作の題名がこれ。短編よりも短いショートストーリーの集合体で形式としては掌編集(しょうへんしゅう)になるそう。あんまり聞かない形式ですよね。

幾つかのワードが小説内にも出てくるので、詞作への影響は明らかですが、この楽曲の他にも、日本の音楽史上ではっぴいえんどに負けず劣らず最重要と言い切ってしまいたいグループmoonriders(ムーンライダーズ)のバンド名も同小説の一節から付けられたもの。

で、ちょっとややこしいのですが最初期の通称オリジナル・ムーンライダーズには松本隆も在籍しているんですよね。ただこのオリジナルの方は、後のムーンライダーズとは別物で鈴木兄弟の弟の方、鈴木博文だけが両方に在籍。
名付け親はオリジナルには不参加で、後のムーンライダーズのリーダーで鈴木兄弟の兄、慶一。

はっぴいえんどと同等か、作品数や活動歴から言えば本来はそれ以上に語られるべきバンドだと思う、ムーンライダーズですが、まあその辺は追い追い取り上げるとして、はっぴいえんどが伝説化している要因の中でもやっぱり松田聖子の存在は大きいよなあ、と思う次第です。さんざん言われてきたであろう事ですが、松田聖子は「裏はっぴいえんど」と言いますか「表はっぴいえんど」でもあった訳ですからね。

稲垣足穂の小説の方も、ハマる人はハマるであろう名作なので、興味を持たれた方は是非手に取ってみて下さい。
知の巨人・松岡正剛がフェイバリットに挙げている程の作品です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました