【今週の3曲】The Stranglersの耽美的でインテリジェントな3曲

去る11月3日、4日、5日と3日間に渡り、約27年ぶりとなる単独来日公演を行った、イギリスのバンドThe Stranglers(ストラングラーズ)。

1974年から活動しており(アルバムデビューは1977年)、今年で45年の活動歴を誇ります。

先に書いておくと、筆者にとってこのバンドはイギリスのあらゆるバンドの中で1番くらいに好きなバンドなので、ちょっとここでは語り尽くせそうにありません。バンドの成り立ちや様々なエピソードなど、あれもこれも紹介したいのですが、今回は掲題の通り、”耽美的でインテリジェントな”(←Wikipediaのバンド紹介にあった文句)楽曲にのみスポットを当てて紹介します。

いわゆる5大パンク・バンドとして、Sex Pistols(セックス・ピストルズ)、The Clash(クラッシュ)、The Damned(ダムド)、The Jam(ジャム)と共に挙げられるバンドであり、70年代のアルバムは日本でもオリコントップ10に入るほど売れていたのですが、1981年2月にリリースされた5thアルバム『The Gospel According to the Meninblack(邦題:メニンブラック)』で、ガクッとセールスを落とします。

この『メニンブラック』がどういうアルバムなのかと簡単に述べると、全編に渡るキリスト教批判を、テクノに近いキーボードをメインとしたサウンドに、ボーカルはエフェクトを掛けて宇宙人っぽくしてみたり、抑揚なく淡々と歌うという、肉体性の殆ど無い、それまでの作品とは大きくかけ離れたものでした。

余談ながら2000年にリリースされ、当時問題作と言われたRadiohead(レディオヘッド)の『Kid A(キッドA)』を聴いた時に、筆者が連想したのがこの『メニンブラック』だったのですが、案外に音楽誌等で引き合いに出されているのを未だに見た事はありません。

で、その次の6thアルバム『La Folie(邦題:狂人館)』が同年1981年の11月にリリースされたのですが、こちら前作を経由してのポップアルバムになっており、ここからキャリア最大のヒットソングで全英2位を記録した「Golden Brown(ゴールデン・ブラウン)」が登場します。

Golden Brown – The Stranglers (Restored Music Video)
The Stranglers – Golden Brown

こちらボーカルはギターのHugh Cornwell(ヒュー・コーンウェル)。
生物学の博士号を持っているというインテリ。1990年に脱退。
在籍時のボーカルは大半がこの人。

続きましては1983年の7th『Feline(黒豹)』から「European Female(ヨーロピアン・フィメール)」

The Stranglers – European Female (TOTP 1983)
The Stranglers – European Female

こちらはベースのJean-Jacques Burnel(ジャン=ジャック・バーネル)がメインボーカルをとった楽曲。

最後3曲目は『La Folie』に戻りまして、「How to Find True Love and Happiness in the Present Day(ハウ・トゥ・ファインド・トゥルー・ラブ・アンド・ハピネス・イン・ザ・プレゼント・デイ)」

The Stranglers: How to find true love and happiness …
The Stranglers – How to Find True Love and Happiness in the Present Day

曲名のカタカナ併記要るのか?というのは当サイトの記事で毎回思うところですが、なかなか長い曲名のこの楽曲が筆者にとってThe Stranglersのベストソングです。

この動きまくるシンセサイザーのキュートな響きに、「重戦車のよう」と評されるベース、センス溢れる気の利いたドラム&パーカッション。そこに力なく乗せられるHugh Cornwellのボーカルが最高に素晴らしい。

この楽曲が特筆されているところを何故か見た事がないのですが、個人的にはThe Beach Boys(ビーチ・ボーイズ)の「Surf’s Up(サーフズ・アップ)」や、Judee Sill(ジュディ・シル)のThe Kiss「ザ・キッス」、山下達郎「あまく危険な香り」、松田聖子「SWEET MEMORIES」クラスの、これもまた「行く所まで行ってしまった」楽曲の一つだと思っています。

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