【今日の1曲】Bruce Springsteen – 都会で聖者になるのはたいへんだ

昨日のWeezerの記事で話題に出しました、ジョン・レノン(John Lennon)の生前最後のインタビューで、The Cars(ザ・カーズ)と共に名前が挙がっていた、Bruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)。本日はその流れでBruce Springsteenを紹介したいと思います。

John Lennonが褒めていた楽曲「Hungry Heart(ハングリー・ハート)」は、当時の新譜で1980年に発表された2枚組アルバム『The River(ザ・リバー)』からのシングルカット曲で、このアルバムは大変素晴らしい大名盤なのですが、今回はあえて『The River』ではなく、1973年のデビュー作『アズベリー・パークからの挨拶(原題:Greetings From Asbury Park)』から1曲選ぶことにします。

このデビュー作についてのレヴューでは大体同じ事が書かれていて、まずレコード会社が「第二のBob Dylan(ボブ・ディラン)」として売ろうとした事。それにより、ロックンロールというよりはどちらかというとフォーク寄りのアレンジが主になった為、「Springsteen本人が気に入っていない」と言い伝えられている。という事です。

が、が、これそんなに悪くないどころか紛う事なき傑作です。

ところでSpringsteenって、若い人に聞かれているのだろうか?
佐野元春や浜田省吾、彼ら経由で尾崎豊等、日本のミュージシャンにも多大な影響を与えた存在ですが、上記の日本人ミュージシャン含め、おじさんおばさんのものだと思われていそうな気がする(そんなことない?尾崎豊はそうでもないか?)。

確かに、5年ぶりに出た今年2019年の新譜『Western Stars(ウエスタン・スターズ)』は、懐の深い良作ながら、Springsteenを知らない人にいきなり勧めるにはちょっと即効性がないかも。とも思いますが、音楽に少なからず興味のある人でSpringsteenをちゃんと聴いた事がないというのは勿体無い。
というわけで「都会で聖者になるのはたいへんだ(It’s Hard To Be A Saint In The City)」という、若干間の抜けたような素敵な邦題が付いた楽曲を紹介します。

Bruce Springsteen – It's hard to be a saint in the city (lyrics)
Bruce Springsteen – It’s Hard To Be A Saint In The City

キレッキレでクールな竜巻のような楽曲。
ボーカル含め全てが超グルーヴィー。で、あっさり駆け抜けて行くという。

Bob Dylanのどこか煙に巻くような感覚と違って、Springsteenは割と全力で真っ直ぐにぶつかって来るような感覚が基本的にあります。実直でガチ。
れが特に強く出たのが1985年の大ヒット作『BORN IN THE U.S.A(ボーン・イン・ザ・USA)』の表題曲で、悪く言えばちょっとマッチョ。ファンから言わせればあれはあのくらいの強度を持って歌う必要があった楽曲だと思うのですが、まあ、そこら辺の印象しかない人にも是非聴いて欲しい、無茶苦茶スタイリッシュで格好良い楽曲です。

これを聴けば老若男女問わず、Springsteenがいかに特別な才能を持ったミュージシャンなのかがある程度分かると思います。
伊達に「ボス」と呼ばれていない。

筆者は一時期Bob DylanよりもSpringsteenの方が好きでした。
今はどちらも同じくらい好き。に落ち着きましたが。

この楽曲にはDavid Bowie(デヴィッド・ボウイ)の興味深いカバーバージョンが存在しています。
普通に考えると、これ原曲超えるの無理じゃね?
となるところですが、コピーとカバーは違う。Bowieほどの歌唱力があれば、あの絶妙なニュアンスもそれっぽく歌うことは可能だったのでしょうが、そんな安易なことはせずに、この楽曲の別の解釈を聴かせてくれています。流石です。

David Bowie-It's Hard To Be A Saint In The City
David Bowie – It’s Hard To Be A Saint In The City

オリジナルにあるスリリングな感覚は希薄ながら、ボウイ版の方が楽器の数も多く、華やかですね。ドレッシー。

ところで、最新作『Western Stars』の6曲目「Drive Fast (The Stuntman)」ってちょっとだけ「都会で聖者に〜」にメロディーラインが似てますよね。

というわけでBruce Springsteenを聴きましょう。

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