【今日の1曲】Tim Buckley – Come Here Woman

昨日紹介した、Tom Waits(トム・ウェイツ)のデビュー作に収録されていた「Martha(マーサ)」。1973年の作品ですが、同年に早速カバーバージョンを発表したのが、本日紹介するTim Buckley(ティム・バックリィ)というアメリカのシンガーソングライターです。マネージメントの担当者が同じだったという繋がりによるものですが、このカバーも秀逸です。

が、本日取り上げたい楽曲はそれではなく、Tim Buckleyのキャリアの中でも割と問題作扱いされる1970年発表の6thアルバム『Starsailor(スターセイラー)』。
これ、飛び抜けて良いんですよ。

Come Here Woman
Tim Buckley – Come Here Woman

こちらはアルバム冒頭に収録された「Come Here Woman(カム・ヒア・ウーマン)」という楽曲。
これを初めて聴いた時の事は結構はっきり覚えていて、おやおや、これは日本のロックの始祖にして唯一無二のバンド、ジャックスの楽曲「マリアンヌ」でも始まりそうな、嫌が応にも期待が高まるイントロ。…何これ、むちゃくちゃ良いじゃないの!というものでした。

個人的にはこれあと30分くらい続けてくれても全然良いのだけれど。
そういう感想を持たせる理想的な1曲目です。

一時は世界的に入手困難な作品で、日本でのみ再発された際には海外のマニアが「日本でなら入手出来る」と書き込んだりしていたのも懐かしい、今ではどこでもある程度普通に買えますし、各サブスクで聴くことが出来るようになりました。

本作について「賛否両論」「聴く人を選ぶ作品」という意見を多く目にしますが、一定のリズムがあってコードがあってメロディーがあってという、いわゆる「普通の楽曲」からははみ出すもののそんなに特別訳のわからないものではないので、是非聴いてみて下さい。

Tim Buckleyについてもう少し書くと、大変残念なことに、1975年に28歳という若さでオーバードーズによりこの世を去ります。

当サイトでも以前取り上げましたが、その後、息子のJeff Buckley(ジェフ・バックリィ)が1994年にレコードデビューしますが、たった1枚のアルバムを残して、1997年に川での水泳中、こちらも30歳という若さで溺死してしまいます。

親子2代で短命ながら、飛びきり突き抜けた作品を残した2人。尋常ではない魔力のようなものが汪溢しているようです。

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