【今週の3曲】八月の詩情、SNOW AGAIN、さち子

しかし暑い。
危険なほどの気温になっているという今日この頃。今回の選曲はちょっと趣向を凝らしてみました。

まずはLamp(ランプ)の2010年作、5曲入りEP『八月の詩情』の表題曲。
ご存知ない方のためにLampなんぞやですが、男性2名女性1名の男女混合バンドで、ジャンル的に言うと大枠ではシティポップと言えばシティポップに分類されると思いますが、今世界的に再評価され流行中のシティポップのいなたいデジタル感はなく、あんまりその恩恵は受けていない印象。代わりにあるのはブラジル音楽の影響を感じる凝ったコード遣いや温かみを感じる音像。

Lamp – 八月の詩情
Lamp – 八月の詩情

と、書いておきながらいきなり特にこれといったブラジル感はない楽曲。強いて言えば管楽器やキーボードの入り方がそれっぽい気がするような。総体としてはサウダージ感に包まれた良質なポップスだと思います。
イントロがRadiohead(レディオヘッド)の「No Surprises(ノー・サプライゼズ)」を彷彿させますが、これは特にプラスでもマイナスでもない印象。
歌メロも良いですが、途中途中で入ってくる凝ったフレーズの一つ一つを追って聴くのも面白い楽曲。この曲好きだなー。

2曲目。森高千里。真夏に聴くウィンターソングというのも乙なもの。
ということで「SNOW AGAIN」。1997年11月に34枚目のシングルとしてリリースされ、翌1998年9月リリースの13枚目のアルバムで今のところオリジナルアルバムとしては最新の作品になる『Sava Sava(サバサバ)』にも収録されています。

森高千里 『SNOW AGAIN』 (PV)
森高千里 – SNOW AGAIN

これ先ほどの「八月の詩情」と歌の内容と言うかシチュエーションが結構共通している。駅のプラットホームを軸に冬と真夏。
「SNOW AGAIN」の曲中に出てくる”あなた”が数年後の夏に帰省してきた状況で、アンサーソングとしても成立するくらいにハマる感じです。

もしかすると、Lampのソングライター永井祐介は「SNOW AGAIN」を意識して「八月の詩情」を書いたのかも知れません。ただの偶然かもしれませんが、”まだ若いぼくらの”というやや不自然にも感じるフレーズがちょっと怪しい。”私がオバさんになっても”。

何にせよ「SNOW AGAIN」無茶苦茶良い曲だな。
これにアンサーソング書きたくなるソングライターが居ても全然おかしくないと思ってしまうくらい、ある種の魔力がある。

3曲目、再度Lamp。「さち子」。
Lampってなかなかユニークな組織で、作曲家が2人居て先ほどの「八月の詩情」は永井祐介(ボーカル、ギター、ベース、キーボード)。こちら「さち子」は染谷大陽(ギター)。作曲者が最後までディレクションをしているようです。メンバー3人とも作詞を手掛け、もう一人のメンバー榊原香保里(ボーカル、フルート)はPVの制作も行なっています。
「さち子」は榊原香保里が作詞。しかし凄いタイトルだなあ「さち子」。

Lamp 「さち子」 M.V.
Lamp – さち子

これPV見た大体の人が思うであろう「いつの時代の人ですか?」。
今の人です。永井祐介のルックスが60年代末の学生運動の頃の人みたいで、レトロなフィルム感と相俟って結構衝撃的。余談ながら、染谷大陽もこの時は短髪ですがその前は結構長髪だったので、より謎感が強かった。

はい、「さち子」。
タイトルの時点で圧勝ですが、曲も大変素晴らしい。こちらはコード感にブラジル音楽の影響が結構あるように思います。染谷大陽の匠の技ここに極まり。という感じ。個人的には「八月の詩情」とこれがLamp二大名曲。
榊原香保里のボーカルは相対性理論のやくしまるえつこにちょっと近いものがあるも、やくしまるえつこほどの強い存在感が無くて、やや足元が危うい感じ。でもこれはこれで揺れ感があってOK。ちょうど良いところでボーカルがバトンタッチしますしね。

こちらは2014年2月にリリースされた7枚目のアルバム『ゆめ』の最後、10曲目に収録されています。

暑くて、「早く夏終わらないかなー」と思ってしまいますが、こういう夏の終わりの曲を聴くと、「夏のうちに何かしなきゃなー」と思ったりしますねー。
とは言え熱中症にはお気を付け下さいませ。

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