8/15【今日の1曲】GRAPEVINE – EAST OF THE SUN

本日8月15日は74回目の終戦の日ということで、日本のロックバンド・GRAPEVINE(グレイプバイン)のEAST OF THE SUN(イースト・オブ・ザ・サン)を取り上げます。

2015年12月に発売された27枚目のシングル曲で、翌年2016年2月に発売された14枚目のアルバム『BABEL, BABEL』の1曲目にもなっています。

GRAPEVINE – EAST OF THE SUN (Music Video)
GRAPEVINE – EAST OF THE SUN (Music Video)

こちらの動画は1:56秒のみの試聴用ショートバージョンになっており、多分これだけ聴いてもどの辺が戦争に関する曲なのかはっきりとは判らないのではないかと思います。曲調も結構さらっとしているし。

動画ではファイドアウトしている2番Aメロで全貌が見えてくるのですが、これ、戦闘機に乗り込んで敵陣に攻めて行く事になった若い兵士についての歌のようです。

今回記事を書くにあたり検索をしてみたところ、シングルリリース時、『rockin’on.com』のインタビューにて、作詞者でギターボーカルの田中和将が楽曲について話しています。それによると戦後70年を意識して書いた歌詞である事、本人としては詞作については「あんまりうまくいかなかった」と思っている事。理由としては真面目なだけで仕掛けやフックを入れられず、結果アブストラクト(抽象的)になってしまった事を挙げています。

が、筆者としてはこれはかなり上出来で(なんか上から目線っぽいですけど)見事な仕上がりだと思います。

そもそもGRAPEVINEの詞作って割といつもアブストラクトなものが多い印象で、どちらかと言えばこの曲は分かりやすい部類のように思うのですが、どうでしょう。

“EAST OF THE SUN”は、非常に難解な歌詞で。いい曲なんだけど歌詞がわからんという困ったところに落ち込んでしまったんですけど(笑)。

rockin’on.comより

ああ、でもインタビュアーの上記発言の通り、「戦闘機」のイメージがピンと出て来ないと確かに像を結びにくいかも知れません。

戦争を扱った歌詞というのは難しい。
音楽だけならまだしも、歌詞が付いて来るとなると、あんまり直接的なものは勘弁して欲しいような気がするし、なかなかそれを作品に昇華するのが困難なのは容易に想像がつきますが、この曲は人によっては全然分からないくらいに直接的な物言いを避けていて、さらっと「良い曲だな」程度に聴き流せもするし、像が結ばれればとても伝わってくるものがある。

訳も分からず始まり、戦争に駆り出された先人達のこと。「行きたくない」なんて事は当然言えず、行きの分の燃料だけで飛び立って行った若者のこと。

”ここで燃え尽きるかなんて 誰のための”
”大人びた眼差しは
海の向こうの向こう
張り裂けるような時を越えてゆく”

立派な反戦歌だと思います。

なお、同アルバムの4曲目「Heavenly」は内容的に明らかですが、冗談みたいな2曲目の「Golden Down」も3曲目の「SPF」も緩やかに「EAST OF THE SUN」から繋がっている楽曲に聴こえます。
再三述べている通り決して分かり易い歌詞ではないと思いますが、是非是非聴いてみてください。
歌詞以外の楽曲についてほとんど触れず終いでしたが、曲も素晴らしいです。Stevie Wonder(スティービー・ワンダー)のような謎のキーボードも良い感じ。

8月6日、8月9日、そして本日と戦争を意識した選曲をしましたが、当然ながら率直に言って気が重かったです。普段の日常で戦争について考えることはあまりありませんが、先人達の犠牲の上に成り立っている平和であること、どこの国であれ絶対に戦争は起こしてはならない、ということを改めて思う次第です。

戦争被害に遭われた方々へのご平安を祈念いたします。

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