8/10【今週の3曲】吉川晃司と大村雅朗の3曲

一昨日、松田聖子の「哀しみのボート」を紹介した際に、話題に出しました「櫻の園」。
その「櫻の園」を遺した大村雅朗(おおむらまさあき)の名編曲シリーズという事で、本日は吉川晃司の初期の楽曲3曲を紹介します。

まず1曲目、「サヨナラは八月のララバイ」

吉川晃司 Koji Kikkawa – サヨナラは八月のララバイ Goodbye is the Lullaby of August (Eng/Jap/Rom Lyrics)
吉川晃司 – サヨナラは八月のララバイ

1984年6月1日にリリースされた吉川晃司の2ndシングル。

作詞の売野雅勇(うりのまさお)は元々コピーライターだった人で、作詞家としての大ブレイク作の中森明菜「少女A」に始まり、「1/2の神話」「禁区」「十戒」や、チェッカーズの一連のヒット曲、郷ひろみ「2億4千万の瞳〜エキゾチック・ジャパン〜」、近藤真彦「一番野郎」「ケジメなさい」等を書いています。これだけ見ても分かる通り、それぞれのイメージに則した非常にインパクトの強いプロフェッショナルな仕事です。中森明菜に関して言えば、これらの詞作が孤高のイメージをより強固にしたようにも思います。

作曲者のクレジットにあるNOBODY(ノーバディ)とは、相沢行夫と木原敏雄の2名からなる日本のロックバンド、作曲家・作詞家ユニット。共に矢沢永吉のバックバンドに居たことがあり、矢沢永吉の代表曲の一つ「アイ・ラヴ・ユー、OK」の作詞は相沢行夫によるもの。

8月の今時期なので触れますが、矢沢永吉、吉川晃司共に広島出身で被曝2世にあたるそうです。他に長崎出身の福山雅治も被曝2世であることを公言していますね。

そして大村雅朗によるビートが効いた躍動感ある編曲は、ミュージック・コンクレート(具体音を用いた手法)でガラスの割れる音を効果的に使っていたりもします。

吉川晃司の若い歌唱に全てがドンピシャの名曲。

続いて紹介するのは「LA VIE EN ROSE(ラ・ヴィアンローズ)」

LA VIE EN ROSE /吉川晃司
吉川晃司 – LA VIE EN ROSE

1984年9月10日にリリースされた3rdシングルで、同年10月5日発売の2ndアルバムのタイトル曲にもなっています(同作には「サヨナラは八月のララバイ」も収録)。
「薔薇色の人生」を意味するフランス語のタイトルで、作詞はこちらも売野雅勇。”なんて危険な退屈だろう”というキメのフレーズが素敵。
作曲は大沢誉志幸。
大村雅朗の編曲は、前曲しかり主旋律とは別の細かいフレーズのいちいちがキャッチー。

最後に紹介するのは「You Gotta Chance 〜ダンスで夏を抱きしめて〜」

You Gotta Chance~ダンスで夏を抱きしめて~ /吉川晃司
吉川晃司 – You Gotta Chance 〜ダンスで夏を抱きしめて〜

1985年の1月にリリースされた4thシングルにして初のオリコンチャート1位を獲得した楽曲。その後3週連続で1位を記録。オリジナルアルバムには未収録。

こちら作詞は80年代のアイドルソング多数作詞し、90年代にはエッセイストとしても活躍した麻生圭子。作曲はNOBODY。

しかしこの副題「~ダンスで夏を抱きしめて~」って凄いな。2019年現在の感性ではなかなかこれは出てこない。

題名通りダンサブルなアレンジが堪らないですねー。
大村雅朗の編曲の魅力って、物凄く印象に残るキャッチーさがあり聴きやすいのに、下世話にならないところにあると思っていて、結局人が上品なのだと思います。

ここまで吉川晃司についてほとんど触れませんでしたが、聴けば分かる通り、唯一無二のボーカリストです。
今回記事を書くにあたりWikipediaを見てみたのですが、記載されたエピソードの充実度がもう半端なくて、読み応えありすぎっす。そちらを是非。

3曲聴いて改めて思ったのは、全員が非常に良い仕事をしているということ。
題名は「吉川晃司と大村雅朗の3曲」としましたが、正しくは「吉川晃司と大村雅朗と売野雅勇、NOBODY、大沢誉志幸、麻生圭子と関わった演奏者やスタッフのスペシャルな3曲」ですね。

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