8/9【今日の1曲】石川セリ – 死んだ男の残したものは

74年前の1945年8月6日、人類史上初の原子爆弾「リトルボーイ」が広島に投下された3日後の8月9日、午前11時2分、今度は長崎に原子爆弾「ファットマン」が投下され、約7万4千もの人が亡くなったと推測されています。

本日の1曲として紹介するのは「死んだ男の残したものは」。ややぎょっとするような題名の詞作は詩人・谷川俊太郎によるもの。
谷川俊太郎からその詩(詞)への作曲依頼を受けた、日本を代表する作曲家・武満徹が、その日の内に書き上げたとされている楽曲です。

石川セリ 死んだ男の残したものは
石川セリ – 死んだ男の残したものは

この曲が作られた経緯については、以下Wikipediaから引用します。

「死んだ男の残したものは」は、谷川俊太郎の作詞、武満徹の作曲による歌。ベトナム戦争のさなかの1965年、「ベトナムの平和を願う市民の集会」のためにつくられ、友竹正則によって披露された日本の反戦歌の1つである。

Wikipediaより

クラシック界の声楽家からポップミュージック畑の高石友也や小室等、森山良子など様々なミュージシャンが取り上げている楽曲ですが、今回紹介しました石川セリ(井上陽水の奥さん)のバージョンは結構異色で、聴けば分かる通り淡々としていて軽い。

この音源は、元々石川セリを好んで聴いていたという武満徹の希望が実現した、全曲武満徹の楽曲を石川セリが歌う『翼〜武満徹ポップ・ソングス』(1995年作品)に収録されたもの。

ボサノバ調の編曲は服部隆之によるものですが、この編曲と歌唱にある「軽み」は武満徹の意図するところで、再度Wikipediaから引用すると、

武満はそれを「メッセージソングのように気張って歌わず、『愛染かつら』のような気持ちで歌って欲しい」という手紙を添えて渡したというエピソードが残っている。

Wikipediaより

とのこと。『愛染かつら』について簡単に書くと、1937年~1938年に発表された小説と、それを原作として大ヒットした映画・テレビドラマ。内容が結構破天荒。

筆者にとって特別な音楽家である武満徹について思う諸々については、後日また楽曲紹介と共に書くつもりです。

先日8月6日にも述べました通り、こういう日に何か音楽を選ぶというのは難しく、今回の選曲が適しているのかもあまり自信がないのですが、何かしら考えるきっかけや伝わるものがあればと思っています。

原子爆弾及び戦争の犠牲となられた方々のご冥福と、ご遺族、被爆者、被害者の皆様のご平安を祈念いたします。

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