8/7【今日の1曲】大沢誉志幸 – そして僕は途方に暮れる

昨日紹介したコトリンゴってKIRINJI(元々兄弟2人のユニットだった「キリンジ」が2013年に弟・堀込泰行脱退→メンバー増員再始動後、ローマ字表記に変更)に在籍していたなー。ということでKIRINJIにしようかと思ったのですが、一昨日のSting(スティング)の流れで大沢誉志幸。このサイト始めたばかりの頃から、冨田ラボだったりSteely Dan(スティーリー・ダン)だったりでよくキリンジの名前は出しているのだけれど今のところ曲を取り上げていない…。まあそのうち。

さてStingの今のところのキャリアで一番の有名曲と言えば、あんまり洋楽詳しくない人でもなんとなく聴いたことがあるはずの、バンドThe Police(ポリス)時代の1983年作品「Every Breath You Take(邦題:見つめていたい)」になると思いますが、本日はこの曲に一部インスパイアされたと思われるアレンジが施された、大沢誉志幸の名曲「そして僕は途方に暮れる」を紹介します。

そして僕は、途方に暮れる / 大沢誉志幸
大沢誉志幸 – そして僕は途方に暮れる

こちら初出は1984年7月10日発売の3rdアルバム『CONFUSION(コンフュージョン)』に収録されたもので、同年9月21日にシングルカット(アルバムからは2枚目のシングルで通算5枚目)。なおアルバムとシングルでは若干アレンジが異なります。

作曲は知っている人には言うまでもないのですが大沢誉志幸本人で、この人は自身の活動と並行して売れっ子作曲家でもありました。特に80年代にはキレッキレの楽曲が沢山あるので、こちらも追い追い紹介します。

作詞は女性作家の銀色夏生によるもので、ポップソングに最適化された理想的な詞作。銀色夏生のデビューについての面白い話があるので、引用します。

作家内田樹のブログ「内田樹の研究室」2005年11月26日によると、

銀色さんは二十歳少し過ぎた頃、実家で寝ころんでテレビの歌番組を見ているときに「こんな歌詞なら私の方がもっといいものを書ける」と思い(そう思う人間は決して少なくないであろうが)、さらさらと100編ほどの歌詞を書き(これができる人間はほとんど存在しない)、電話帳でレコード会社の住所を調べて郵便で送ったら(ここまでやると遠藤実)、エピック・ソニーのディレクターから「会いたい」という電話がかかってきて、いきなりこの業界の超売れっ子作詞家になったのである。

「内田樹の研究室」(http://blog.tatsuru.com/2005/11/26_0116.html)

※内田樹は同ブログ2009年4月5日に以下の通り宣言しています。

私はネット上で公開した自分のテクストについては「著作権放棄」を宣言している。

「内田樹の研究室」(http://blog.tatsuru.com/2009/04/05_0820.html)

似た様な話でつんく♂もTVから流れてくる曲を聴きながら、「自分ならここをもっとこうする」というのをよく考えていたそう。
この話の肝は100編の歌詞を実際に送った、という所にあると思うので、ちょっと違うと言えば違いますが。

えー、そしてアレンジャーが故・大村雅朗。当サイトでも以前取り上げた、松田聖子の大名曲「Sweet Memories」の作編曲を手掛けた人です。
明らかに「Every Breath You Take」の影響が見られますが、それとはまた別の、シンプルながらツボを押さえつつ最大の効果を発揮する巧みなアレンジ。モノトーンの様なクールな曲調なのに豊かさもあると言いますか…。あ、でもモノトーンイメージってPoliceのPVの刷り込みもあるかも。

The Police – Every Breath You Take (Official Music Video)
The Police – Every Breath You Take
(6億再生!)

まさに三位一体で作詞作曲と編曲が見事な調和を見せた名曲だと思います(The Policeも良いですが、大沢誉志幸の方ね)。今書いていて気付きましたが、まさに「見える」曲ですよね。

ところでこの曲でベース弾いてるのってTony Levin(トニー・レヴィン)だったんですよね。すっかり忘れていた…。

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