【今日の1曲】Dr. John – Candy

先月6月6日に77歳で惜しくも亡くなったDr. John(ドクター・ジョン)。
訃報がメディアを通して発表された日にも、軽く触れたのですが、筆者にとって重要なミュージシャンの一人です。

勝手に思っていたのが「三大被り物ミュージシャン」という括りで、ジャズピアニストで思想家でもあるSun Ra(サン・ラ)、盲目のストリートミュージシャン・Moondog(ムーンドッグ)。そしてブードゥー教司祭の名から芸名を付けたDr. John。
全員が居なくなってしまいました。

他の二人もいずれ取り上げますが、本日はDr. Johnについて簡単に紹介します。本当は特集ページとか作りたいな。と考えていたのですが、意気込むと全然ダメで、あーだこーだと遅々として進まないので、さらっと取り敢えず今日の1曲ということで。

Dr. John – Candy
Dr. John – Candy

Wikiより略歴を引用

ドクター・ジョン(Dr. John、本名Malcolm John Rebennack Jr.、1941年11月21日 – 2019年6月6日)は、アメリカ合衆国出身のミュージシャン。
10代の頃より60年以上に渡って活動した、ブルース界の重鎮として知られる。ジャズの本場ニューオーリンズを拠点に多くの足跡を残し、同地音楽文化の象徴となっている。

ルイジアナ州ニューオーリンズ出身。1950年代からマック・レベナックの名でギタリストとして活動を始める。しかし1961年、フロリダ州のモーテルで友人のミュージシャンのロニー・バロンをかばって左手を撃たれ、薬指が不自由になりギタリストを断念。これを機にオルガン、ピアノを覚える。
その後ロサンゼルスへ渡り、作曲家などの活動を経て1967年に『グリ・グリ』でデビューする。濃厚なR&Bのセンスとニューオーリンズならではのブードゥー教文化を背景にしたサイケデリックな音楽性はキワモノ的なものであったが、収録曲「アイ・ウォーク・オン・ギルデッド・スプリンターズ」は、後にハンブル・パイやポール・ウェラーにカヴァーされた。1972年の『ガンボ』はニューオーリンズの古いポピュラー音楽を蘇らせた試みとして高い評価を受けた。

Wikipediaより

本日取り上げたのは、1990年に発表されたアルバム『In A Sentimental Mood(イン・ア・センチメンタル・ムード)』の2曲目に収録された楽曲で、収録曲は全てスタンダード・ナンバーのカバー。
なお、このアルバムのプロデュースはTommy LiPuma(トミー・リピューマ)によるもので、先日紹介した、

・Everything But The Girl – The Language of Life
・Nick DeCaro – Tea for Two(二人でお茶を)

とも共通するムードがあるのが分かると思います。
あと、当サイトで今まで取り上げた曲だと、

・Donald Fagen – Maxine

も通じるものがあるかと。

人によっては「Dr. Johnでこれは異色だろ〜」と、思われるかもしれませんが、代表曲として選んでいるわけではないのでご了承ください。
Dr. Johnである必要性はそんなにない音楽と言われれば、まあそうかも知れませんが、これも最高。

いわゆる名盤ガイドで多く取り上げられたり、音楽的に「これぞDr. John!」となるのは1972年の『Gumbo(ガンボ)』らへんで、多彩なリズムと陽気なグルーヴミュージック。またはその前後の言うなればサイケデリックをドロドロに煮込んだような、濃厚なエキスが横溢した音楽になるかと思いますが、この人ヒップホップ黎明期のかなり早い段階でラップしていたり、Duke Ellington(デューク・エリントン)やLouis Armstrong(ルイ・アームストロング)のトリビュート作品を残していたりもするので、こういうところから入るのも良いかと思います。

「Candy」という曲について少し書くと、1944年にAlex Kramer(アレックス・クラマー)というカナダのソングライター/ピアニストが作曲したポピュラーソングで、後にポップソング史上究極の1曲と言える「Moon River(ムーン・リバー)」の作詞を手掛けるJohnny Mercer(ジョニー・マーサー)の歌手としての最大のヒット曲であり(なお作詞は手掛けていない。純粋に歌手としての参加。)、コーラスグループのThe Pied Pipers(パイド・パイパーズ)と女性歌手Jo Stafford(ジョー・スタッフォード)をフューチャーして録音された楽曲です。固有名詞多すぎ。

この曲はジャズの定番曲の一つとなり、挙げて行くとキリがないほど様々なミュージシャンが取り上げています。
近年の日本でいうと、JUJUが2011年にカバーアルバム『DELICIOS(デリシャス)』で取り上げたりもしています(8年前ってそんなに近年でもないか…)。

音楽の幅広さや、知らなかった味わいを教えてくれる偉大な音楽家ですが、作品数がかなりあるので、どこから聴いて良いのか分からない方や、上記『Gumbo』のニューオリンズ感がイマイチピンと来なかった方、このアルバムから聴いてみるのも良いと思います。

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