【今日の1曲】大友良英 ニュー・ジャズ・クインテット – Eureka

はい、今日も「Eureka(ユリイカ)」。
昨日紹介したのは、大友良英 ニュー・ジャズ・オーケストラ(以下ONJO)。大人数。
今日紹介するのは、大友良英 ニュー・ジャズ・クインテット(以下ONJQ)。5人。

他に大きな違いは昨日紹介の方はスタジオ録音で、今日紹介の方がライブ録音だという事です。

一般的にスタジオ録音というのは、複数楽器だったり個別の楽器毎に録音したものを、多重録音機器や近年では主にPCの中で、編集や細かな調整を行って、はい出来上がり。となるもの。
それに対しライブ録音とは、まあ説明するまでもないのですが、その場で演奏されたそのままが録音されたものです。勿論商品化するまでに微妙な音量の調整や、どこをスタートとしてどこまでを採用するか、という調整作業はありますが。

Otomo Yoshihide's New Jazz Quintet – "Eureka" (Live In Lisbon)
Otomo Yoshihide’s New Jazz Quintet – “Eureka” (Live In Lisbon)

で、これいつどこで演奏されたものなの?という話ですが、2004年にポルトガルのリスボンでのライブ演奏で、ジャケットの写真にある洋食店で演奏されたわけではないようです。
この演奏は『ONJQ Live in Lisbon』としてCD化されており、「Eureka」はアルバムの最後に収録されています。

個人的な印象を述べると、夕暮れ感と言いますか黄昏感に包まれるような、大らかな自然現象のような演奏で、冒頭のフレーズが坂本九の「見上げてごらん夜の星を」に聴こえなくもない。特にどの曲ということは無いのですが、どことなく戦前音楽のような趣もあるような気もする。ボーカルパートが無い分、「構成」感が無いのもこれはこれで良い。

メンバー全員が素晴らしい演奏をしていますが、唯一の外国人、スウェーデン出身のサックス奏者(この音源では多分テナーサックス。バリトン?な気もする)のMats Gustafsson(マツ・グスタフソン)についてだけ軽く触れますと、主にThe Thingというジャズトリオでの活動で知られている人で、Jim O’Rourkeを含む時期のSonic Youthとの共演作があったり、Jim O’Rourkeが録音を担当したアルバムがあったり、日本のノイズミュージシャン秋田昌美の※メルツバウ(Merzbow)を加え3組(Mats Gustafsson、Sonic Youth、Merzbow)での音源も出ています。紹介しだすとキリがなくなるのですが、Sonic Youthの中心人物Thurston Moore(サーストン・ムーア)とJim O’Rourke、Mats Gustafssonとで、Diskaholics Anonymous Trio(ディスカホリックス・アノニマス・トリオ)というグループを組んでいたりもします。

これ本当に名曲で名演。約15分あるけれど全然飽きない。一昨日紹介したJim O’Rourkeのオリジナルも、OJNOのカバーバージョンも大変素晴らしいですが、カルテットによるこのライブバージョンが一番好きかも。
動画サイトで軽く検索かけると大友良英関連だけで他に2バージョンは出てくるので、色々聴き比べてみると面白いと思います。
毎日聴いてもほんと飽きない。自然現象に対して飽きるとか飽きないとかの概念が無いのとほぼ一緒。
改めて思うに、ここ20年で屈指の名曲なんじゃなかろうか。

※メルツバウはこのサイトの最初期に「平成最後の3曲」という記事で挙げた楽曲「Farewell」で、Boris(ボリス)という日本のバンドと共演しています。これも是非聴いてみてください。

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