【今週の3曲】Radioheadの3曲

Radiohead(レディオヘッド)といえば、音楽に少なからず関心のある人なら、好むと好まざると、一応はチェックするっていうバンドの筆頭でしたねー。

先月、Battles(バトルス)の曲を紹介した際に参考資料として軽く触れましたが、イギリスの音楽メディア『NME』が2011年に企画した、「150 Best Tracks of the Past 15 Years」つまりは1996年から2011年までの15年間で最高の楽曲1位に選ばれていたのが、Radioheadの「Paranoid Android(パラノイド・アンドロイド)」でした。

その楽曲が収録された、1997年の3rdアルバム『OK Computer(OK コンピューター)』から2000年の4th『Kid A(キッドA)』、翌2001年の5th『Amnesiac(アムニージアック)』と来て、6枚目のアルバム『Hail To The Thief(ヘイル・トゥ・ザ・シーフ、以下HTTT)』のリリースまでの間、注目度も評価も独走状態だった印象です。

逆に言うとHTTTで少し落ち着いてしまった、というのが大方の見方だと思いますが、個人的な見解を述べると、このアルバムって曲順変えると全然印象が変わるんですよね。しっとり目の曲を頭の方に集めて、性格にばらつきのあるインパクトアレンジ曲の並びを工夫すると良い感じにハマります。収録曲数も14曲と彼らのアルバムの中では1番多いので、色々並びを変えてみると面白いと思います。

話を戻しまして、その後も3枚アルバムが出ていますが、未だに世界的に最重要バンドという評価は変わらないようです。
それだけ新陳代謝が行われていないとも言えると思いますが、それは置いておいて。

さて本日はそんなRadioheadの3曲を紹介しますが、今回は(今回「も」か?)完全に筆者の好みで選んでいます。
なので、全く知らない人に勧めるとか、ポップ・ミュージック史的に意義深いとか、完成度とかそういうのは度外視しています。

まず1曲目、上記HTTTの最後から2番目に収録された曲「Scatterbrain(スカッターブレイン)」。そそっかしい人、粗忽者、慌て者、とかそういう意味ですね。Jeff Beck(ジェフ・ベック)の同名異曲の方がもしかすると知られているような気がしますが、Radioheadの方も決して派手では無いものの、シンプルに良い曲です。
2017年にアメリカの情報サイト『Consequence Of Sound(以下COS)』が、その時点でリリースされていたレディオヘッドの全162曲を対象にランキングを公開したのですが、それだと、なんと127位でございます。低っ。

Radiohead Scatterbrain Subtitulada en Español + Lyrics
RADIOHEAD – SCATTERBRAIN

はい、続きましては2000年の『Kid A』4曲目「How To Disappear Completely(ハウ・トゥ・ディスアピアー・コンプリートリー)」。
Radioheadはこのアルバムで一気に「いかにもありがちなロック」とは違う方向に音楽性を振り切ったことで喝采を浴びた訳ですが、この曲は現代音楽の作曲家Olivier Messiaen(オリヴィエ・メシアン)からの影響が明らかで、「Quatuor pour la Fin du Temps(世の終わりのための四重奏曲)」に一部着想を得ているように思います。なお、この曲ではオンド・マルトノという珍しい楽器が使われていますが、メシアンの楽曲で使用されている事で知られています。
曲名の「How To Disappear Completely」、これ特に邦題は付いていませんが(これに限らずRadioheadで邦題が付いている曲は1曲もないはず)、日本語にすると「完全に消え去る方法」とかそんな感じで、タイトルが意味するものも、まあ近いといえば近いものがありますね。ちなみにCOSのランキングだと27位。割と良い。

Radiohead How To Disappear Completely (perfect audio)
Radiohead – How To Disappear Completely

で、最後の1曲どうしようかなー。というのも、先に挙げた2曲はそのまま筆者の好きなRadioheadの楽曲上位2曲になりなすが、第3位が特に決まってないんですよね。ほぼ同率の候補が10曲くらいある、みたいな。

なので今回は、ざっとCOSのランキング見た中で「これもうちょっと上位で良くない?」という曲にします。

Radiohead – Black Star – Sub Español
Radiohead – Black Star

こちら1995年に発表した2ndアルバム『The Bends(ザ・ベンズ)』の10曲目に収録された楽曲。

COSでは57位。うーん。Scatterbrainが127位なのはまあ分からなくもない。地味だし。「ザ・アルバムの中の1曲」って感じの殊更主張しない風情の楽曲なので。でもこれはもうちょっと上じゃないかなー。という訳でピックアップしました。

このアルバムの制作にまつわる話で印象的なのが、レコーディングに行き詰まり、酷い状態だったフロントマンのThom Yorke(トム・ヨーク)に、プロデューサーが「Jeff Buckley(ジェフ・バックリィ)のライブを観に行くよう」進言。
そこでJeff Buckleyの驚異的なパフォーマンスを目の当たりにし、大きなインスピレーションを得た事で、何ヵ月も停滞していた作業を、ほぼ全て1~2テイクで完成させた。というもの。
それを知ると少なからずJeffの影響を感じますね。
初めて聴くのなら良曲揃いのこのアルバムも良いと思います。

最後にCOSのランキングTOP5を載せておきます。気になる人は元サイトもチェックしてみてください。

1位:“Idioteque”-『キッドA』(2000)
2位:“Paranoid Android”-『OK コンピューター』(1997)
3位:“Everything in Its Right Place”-『キッドA』(2000)
4位:“Fake Plastic Trees”-『ザ・ベンズ』(1995)
5位:“There,There”-『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』(2003)

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