【今週の3曲】豊田道倫 / パラダイス・ガラージの3曲

昨日からの続きで、生前プリンスがフェイバリットに挙げていたジョニ・ミッチェルのアルバムが、1975年に発表された『The Hissing of Summer Lawns(邦題:夏草の誘い)』です。
というわけで、本日は豐田道倫の3曲。
えー、普通にジョニ・ミッチェルの3曲でええやん。って話なのだけれど、まあせっかくなので。

これどういうことかというと、当時ほぼソロながら「パラダイス・ガラージ(この名称はNYで1977年から1987年まで営業していた伝説のディスコから取られている。以下、パラガ)」という名義で豐田道倫が1995年に発表したデビュー作『ROCK’N ROLL 1500』で、いきなりものにしてしまった大名曲「移動遊園地」の歌詞に

”舞台を捨てた女と果てしない旅に出る
愛してるって口にしない ことだけを 約束に
夏草の誘い オリオン座のまばたき
さっきのランチも幻だって わかってる ふたりは行く”

と、出て来るからです。

ただし、この「夏草の誘い」は佐野元春の楽曲のタイトルにもなっており、
ジョニ・ミッチェル → 佐野元春 → パラガ
の流れで取られた歌詞のはず。
というのも『ROCK’N ROLL 1500』のブックレットには「Dedicate to Motoharu Sano(これいま手元にブックレットがないので、正しくは漢字表記だったかも?)」と記載がなされていることからも明白。なので、ジョニ・ミッチェルから直接ではなかったりするのですが、まあ、近年の他の曲中で、

”安宿から聴こえるプリンスの切ないファンク
路上から聴こえる北島三郎の風雪ながれ旅”
とも歌っているので良しとしてください。

なんだか紹介に至るまでの経緯で結構長くなってしまいましたが、パラガ。
筆者は非常に好きなミュージシャンです。クセの強い声質やメジャーのよくある音質とは大きく異なった録音・音質等、結構人を選ぶ音楽だと言われがちなのはまあ間違いないにしても、同時に幅広く受け入れられるべき普遍性と本質を突いたど真ん中感も確実にあります。

大体25枚くらいアルバムが出ているので、どこから聴けばいいのか分からない人には、聴き易さで言えば1998年にメジャーレーベルからリリースされた唯一のアルバム『実験の夜、発見の朝』、または2005年の『東京の恋人』あたりが良いような気がします。あとはベスト盤とか。

ということで3曲。
まずは「東京の恋人」のライブ音源。最後に出てくる女性ボーカルは、岡村靖幸のプロデュースで90年代にデビューし、ミリオンを売った事もある人です。何年か前に思わぬ形でワイドショーにもちょっと取り上げられたりもしていましいたね。
先にこういうこと書くのもなんですが、アルバム収録のスタジオ版の方が圧倒的に聴き易くかつ最高のアレンジが施されているのでそちら必聴。
ライブ音源もこれはこれで良さがあるけれども。

東京の恋人
豊田道倫 – 東京の恋人

次は日本人がなかなかやれない本物感のあるロック曲、「ゴッホの手紙、オレの手紙」。
現在では解散してしまった昆虫キッズをフューチャーした2009年のアルバム『ABCD』収録の1曲。
最近再結成でフィーバーしているナンバーガール(NUMBER GIRL)とか好きな人は絶対に聴かなくてはならないやつ。適当に名前出しといて余談ですが、ナンバーガール/ZAZEN BOYSの向井秀徳はプリンスの『ドロシー・パーカーのバラッド』を毎日だったか3日に1回だったか1日3回だか(うろ覚えですが)聴くとどこかで書いていました(多分スタジオボイスの名盤特集号だったと思う)。
単純に格好良い。PVも凄く良いと思う。

豊田道倫with昆虫キッズ『ABCD』より「ゴッホの手紙、オレの手紙」
豊田道倫with昆虫キッズ – ゴッホの手紙、オレの手紙

豊田道倫の芸術家としての格はゴッホにも勝るとも劣らないと思っています。これほんと。

最後に紹介するのは、1996年に発表された、オール弾き語りの2ndアルバム『奇跡の夜遊び』収録の名曲「UFOキャッチャー」のライブバージョン。噛み締めて聴いてみて下さい。

UFOキャッチャー / 豊田道倫
豊田道倫 – UFOキャッチャー

先月5/12、Yahoo!ニュースに豊田道倫をエド・シーラン(Ed Sheeran)に絡めた愛情溢れる記事が出ていてちょっと驚きました。誰が書いたのかと思えば、元ロッキン・オンの岩見吉朗で懐かしい気持ちになったのですが、これまだリンクが活きていたので貼っておきます。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190512-00010016-realsound-ent

一時、国内のミュージシャンで最も客の美女率が高いのは豊田道倫。という説がありましたが、外見はともかく豊田道倫を好む人って、基本的に知的水準が高いのは間違い無いような気がします。とは言え当サイトにつきまして、筆者の文章力のなさは自覚しているのでそこは大目に見て下さい。

最後に「移動遊園地」の歌詞、最後の部分を紹介しておきますね。これほどの歌詞を書ける人はそうそういませんよ。

”この町あの町で寝ても 闇の夜に抱かれ
かわることない よろこびを 重ね続け
恋と夢と現実は 隣町の移動遊園地
明日朝早く 出掛けなければ”

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