【今日の1曲】佐藤博 – This Boy

Hiroshi Satoh – This Boy
佐藤博 – This Boy

今日の1曲。1985年に発表された佐藤博のコンピレーションアルバム『This Boy』から表題曲をご紹介します。このアルバムは既発のシングル曲と、既発曲を再録音した曲や、まんま既発のアルバムからの再収録曲、そして新曲が3曲。という構成のもの。
その新曲の内の1曲が「This Boy」。この曲はビートルズが本国イギリスで1963年11月に発表したシングル『I Want To Hold Your Hand(邦題:抱きしめたい)』のB面に収録された曲のカバーです。

本国から遅れること約3ヶ月、日本では1964年2月に発売されていますが、その際に付けられた邦題が「こいつ」。これどうなのよ?っていう邦題の話題になると登場する率トップクラスの面白タイトルです。そもそもA面の「I Want To Hold Your Hand」を「抱きしめたい」に命名しているのもなかなか思い切りの良い判断で、直訳の「君と手を繋ぎたい」より断然勢いがありますよね。
れにしても「こいつ」。これはさすがに今では使われておらず、邦題無しのただの「ジス・ボーイ」になっています。
ちなみにこの邦題の名付け親は、当時東芝EMIのディレクターでビートルズの日本での仕掛け人、高嶋弘之という人で、ヴァイオリニスト・高嶋ちさ子の父親です。

佐藤博に関して簡単に書くと、70年代前半から活躍していたピアニスト、キーボーディスト、シンガーソングライター、プロデューサー兼エンジニアで、シンセサイザーやPCを用いての打ち込み音楽を出始めのかなり早い段階から取り入れていた人です。惜しくも2012年に65歳で亡くなってしまいましたが、ピアニストとしての評価は非常に高く、音に対するこだわりが並外れて強い、超一級の同業者も賛辞を惜しみません。wikiから以下引用します。

* 「ラグタイム(ピアノ)ならば日本一」 – 大滝詠一
* 「日本最高のピアニスト」- 山下達郎
* 「ハチロク(6/8拍子)バラードのような曲は佐藤博さんのピアノなしには出来ません」- 山下達郎
* 「間奏の終わりのクレッシェンドではピアノがローリングして大きく揺れていました。驚くべき表現力です」- 山下達郎
* 「氏のピアノは日本の宝物のような気がします」 – 角松敏生
* 「白玉の響きが美しいピアノ」 – 村上秀一
* 「黒いピアノを弾く」 – 大儀見元

wikipediaより引用

また、打ち込みについても同様に評価が高いです。

* 村上秀一は、『YOU’RE MY BABY』(『awakening』に収録)のドラムが彼が打ちこみで作ったものであると知って衝撃を受けており、「こんな人間くさい打ちこみ作れる奴はいない!」と評価している。
* 同様にゴンザレス三上は「磨かれた玉のようなコンピューターシークエンス。素粒子レベルまで到達しているリズムへのこだわり」と形容している。
* また中村正人においては「名ピアニスト」+「打ち込み・ジェダイ・マスター」=「無敵」と評価している。

wikipediaより引用

あとは、日本の音楽を軸に紹介する以上、当サイトでも今後何度も名前を出すことになるであろう、YMO。そのYMOの構想が生まれた時に、細野晴臣が一番最初に声を掛けたのが、佐藤博だったというエピソードは有名だと思います。佐藤博は渡米を優先し、結果、坂本龍一が加入することになりましたが。

そんな佐藤博のカバーしたビートルズナンバーでしたが、いかがでしょうか?
これ何回聴いても聴き飽きない、異様に耐久性の高いカバーだと思います。
ビートルズは以前、「And I Love Her」を紹介しましたが、個人的にはオリジナルの方の「こいつ」も、好きなビートルズナンバー結構上位に入ります。

The Beatles – This Boy (Original Video)
The Beatles – This Boy (Original Video)

ビートルズカバーは良いものがたくさんありますが、これもオリジナルとはまた違った魅力ある名カバーです。ビートルズなのにビーチ・ボーイズっぽい雰囲気もありますよね。

ジャケットの感じだと真夏ですが、特に季節問わずいつ聴いてもハマると思います。
昨日のディアハンターと続けて聴いても良い感じです。

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