今日の1曲 Battles – Atlas

Battles – Atlas
Battles – Atlas

昨日の100sが6角形のハニカム構造だったので、今日は長方体で囲まれたPVが印象的なこちら。

2002年NYで結成された4人組(2010年にギター&ボーカル&ボーカルの、ダークネイビーに赤白ライン入りポロシャツのメンバーが抜けて現在は3人組)エクスペリメンタル・ロックバンド。エクスペリメンタルは「実験的」という意味で、今ではあんまり聞かなくなりましたが、当時は他にもマスロック(数学的ロック)とも呼ばれていました。

2007年に発表された1stアルバム『Mirrored(ミラード)』より、シングルとしてもリリースされたのが本日紹介した「Atlas」です。これ、文頭で述べた多角形繋がりというだけではなく、曲調も「Honeycom.ware」に通じるものがあると言えばあります。
どちらもそれぞれ類似する曲がほとんどない、発明品のようなオリジナリティの結晶ですが、簡単にいうとミニマル・ミュージックの手法が用いられている点で共通します。
ミニマルミュージックというのは基本シンプルな音の連なりを反復させる音楽で、この2曲はそこまでシンプルではないですが、フレーズの反復がベースになっています(ハウスやテクノは勿論、ヒップホップもミニマルミュージックの発展系と言えばそうとも言えるので結構幅広く当てはまっちゃうのですが)。

Aメロがあって、それをいい感じにサビに繋げるBメロがあって、サビで盛り上がって、またAメロに戻って、Bメロ、ちょっと焦らして間奏入れてみたりして、サビで盛り上がって、というタイプの曲ではありません(実際はAメロBメロあるけれど。「Honeycom.ware」はCメロ?サビ?も一応あるけれど)。

特に日本のポップ・ミュージックではそういう作りのものが多く、海外だって別に少ないわけではなく、どうしてもこればっかりが50年以上も続くと、もう飽きてくるというのは全世界的にしょうがないような気がします。
近年、アメリカでは遂にロックよりもヒップホップの方が完全に主権を握りましたが、それも当然で、すごいざっくりした言い方をすると、AメロBメロサビ〜の作りってもう結構出尽くしている感と、もうお馴染みすぎて「待たされる感」があるんですよね。その点、ヒップホップってシンプルに結論が早い。待たされない(サビだけ歌メロ入る曲もちょくちょくあるけれど。まあそれは置いといて)。

これは今の時代のスピード感に合致しているかどうか。というのも関係しているのかも知れません。

で、話を戻すと、「Honeycom.ware」も「Atlas」もロックを出自として、ヒップホップやテクノとはまた違った、反復を上手く活用した面白い楽曲だと思います。結果どちらもポップだし。

「Honeycom.ware」は昨日大絶賛しましたが、
「Atlas」の方も個人的に00年代に於いて、印象的というか「象徴する楽曲10選」に入ると思います。

ちなみにAtlasはアメリカの音楽評論サイト『Pitchfork』の企画、
「Top 100 Tracks of 2007」にて2位(1位は LCD Soundsystem – All My Friends)
「The Top 500 Tracks of the 2000s」にて42位(1位は OutKast – B.O.B.)。

イギリスのNMEが2011年に企画した、
「150 Best Tracks of the Past 15 Years」にて54位(1位は Radiohead – Paranoid Android)。

という好評価を得ています。もうちょっと上でもいいと思うんだけどなー。

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