今週の3曲 荒木一郎の3曲

早いもので6月。令和もひと月が経過。
当サイトは平成最後の日からスタートして、丸1ヶ月が経ちました。
元々サイトのアイデアはありましたが、誰に頼まれたわけでもないのにこういう事を自発的にやるのって結構大変。特に文章書くのが好きでも得意でもない筆者にしてみればなかなかの苦行だったりします。「これ平成終わるっていうタイミングに乗っからないと、もう一生始められないだろーなー。」という事で重い腰を上げてみて何とか毎日せっせと更新している次第です。

ところで当サイト、日本の名盤をランキング形式で100枚挙げるのがメインのつもりで立ち上げたのですが、今現在メインコンテンツの記事ゼロ。当初のオーダーから迷いが生じて、80位から100位らへんがよくわからなくなっております。が、真面目に聴き比べてはあーだこーだ考えておりますので今暫くお待ち下さい。

さて、80番目に素晴らしい名盤が何なのかは、パッと答えられませんが、日本の音楽史上で最高の奇才/異才は誰か?という質問には即答できます。荒木一郎です。

「6月」という、丁度本日紹介するのにうってつけの曲があるので、他2曲と合わせて聴いてみて下さい。

まずはその「6月」と同じアルバム、1975年に発売された『君に捧げるほろ苦いブルース』収録曲の「ジャニスを聴きながら」。掴みの良さならこちらでしょう。ということで。

荒木一郎/ジャニスを聴きながら (1975年)
荒木一郎 – ジャニスを聴きながら

めちゃくちゃクール。こんなの荒木一郎にしか作れない。名曲。

荒木一郎/6月 (1975年)
荒木一郎 – 6月

この国にはこういう曲が存在するんですねー。
しかしこのサラッと過激でアナーキーな感じ。筋金入りのオルタナティブな存在感よ。

最後にもっと分かりやすく凄い曲を紹介します。
確かこれオリジナルは1969年に出たインディー作品で、このバージョンは1971年発売の『荒木一郎の世界』に収録されたバージョン(だったと思う)。

先に少し説明をすると、この曲の歌詞はアレン・ギンズバーグ(Allen Ginsberg)というアメリカの詩人の代表作『HOWL(邦題:吠える)』の中の詩を訳したもの。
この『HOWL』のデザインは、コットン生地の四角いバッグやTシャツにプリントされてファッションアイテムになっていたりもするので、「ああ見たことある」という人結構いるんじゃないかと思う。

引き続きちょっと長めの余談。
このアレン・ギンズバーグとウィリアム・バロウズ(William Burroughs)、ジャック・ケルアック(Jack Kerouac)の3人を中心に、1955年頃からアメリカ文学界で『ビートジェネレーション(ビートニク Beatnik)』と呼ばれるムーブメントが起こります。今までに紹介した人たちに絡めると、佐野元春の詩作はビートニクに影響を受けており、ソニック・ユースは1998年の『ア・サウザンド・リーヴズ(A Thousand Leaves )』でアレン・ギンズバーグを追悼した曲を収録しています。またSupremeはウィリアム・バロウズをフューチャーしたアイテムをリリースしていたりもする。今の所当サイトでは触れていませんが、2016年にノーベル文学賞を受賞したボブ・ディラン(Bob Dylan)もビートニクの影響を受けています。
前段のバッグの話に戻ると、これも結構見たことある人が多いと思う、シティライツブックストア(City Lights Bookstore)のロゴ。これはサンフランシスコ・ノースビーチで1953年から続く老舗書店のマークで、ここがビートカルチャーの発祥の地とされています。
とまあ、文学や音楽のみならずファッション等、様々なカルチャーに影響を与え、無意識に結構目にしているであろうビートニク。
その中の有名な詩がどんな詩なのかというと、こんな感じです。

うーん、これはいつ聴いても分かりやすく凄い。得体の知れない歌詞に得体の知れない音楽と音響。冒頭いきなり外国人の人名が出て来たり「アメリカ」というワードが出て来るので、翻訳感はありますが、ここまでサイケデリックな国産音楽というのはなかなか無い。ゆらゆら帝国とか好きな人はドンピシャなのでは。特に後半4分以降の部分とかは「まさに。」という感じ。

荒木一郎は日本のシンガーソングライターの元祖とも呼ばれておりますが、元祖でありながらいきなり(後の)主流とはまるで違う独特な感性で、唯一無比の存在。それでいて様々な音楽スタイルで、多種多様な曲をものにしていたりする、まさに孤高の人です。

他にも好きな曲がいっぱいあるので、またそのうち紹介しますねー。

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