昨日に引き続き「ポール・マッカートニーに比較しうるソングライターシリーズ」いきまーす。さて誰がいたっけ?という事で思い出したのが、パールフィッシャーズ(The Pearlfishers)。インディーの聖地と呼ばれるスコットランドのグラスゴー発、デヴィッド・スコット(David Scott)というソングライターのプロジェクトです。
まずは聴いてください。1999年発売の3ndアルバム。ヤング・ピクニッカーズ(The Young Picknickers)の収録曲。
YouTubeの画像はジャケット画像で、国内盤は黄色い透明プラケースにこのジャケットが収められていたんです。で、何度かこのサイトで名前だけ出しているキリンジが帯に絶賛コメントを寄せていました。
ポール要素も多少あるかと思いますが、昨日紹介したパディ・マクアルーンやビーチ・ボーイズ(Beach Boys)のブライアン・ウィルソン(Braian Wilson)的な雰囲気もあり、純度の高いポップソングを聴かせてくれます。
個人的にはさっきの曲がベストトラックですが、まあ地味といえば地味。言い方変えれば滋味に富んだ、慎ましく美しい楽曲。最後、フェイドアウトの感じも絶妙で良い。
これうろ覚えなので記憶違いだったら申し訳ないのですが、確か何かの雑誌でGREAT3の片寄明人がピンポイントでこの曲好きだって言っていたはず。
歌の内容は結構しょぼくれていて、そういうところは当時のGREAT3に通じていたりする。
余談ですが、フジファブリックの志村正彦がメジャーデビューするにあたり、プロデュースを片寄明人に頼んだ理由が、音楽的経験や知識の部分は当然として、どんな言い方だったかは正確には覚えていませんが、確かそのしょぼくれた感じというか女々しい感じ(だったかなー)にシンパシーを覚えて。と、そんなニュアンスのことをフリーペーパーのインタビューで答えていました。この二人は共にブラジル音楽のリスナーだったりもするので、そういう点でも相性が良かったのでしょう。片寄明人プロデュースの4枚のシングル群、通称「四季盤」と1stアルバムはどれも大成功していると思います。
余談が長くなりましたが、パールフィッシャーズに戻りまして、このアルバムは平均値が非常に高い。楽曲の粒が揃っている。で、ジャケットの感じもグループ名もアルバムタイトルもどことなく切ない。音楽的にその要素はほぼ無いのだけれど、ブラジル音楽で言う「サウダージ感」と言う言葉が一番しっくり来るようなとっても良いアルバムです。
余計なケチを一つだけ付けると、曲に対して音のアタック感がちょっと強くない?ってトラックが数曲ある気がするのですが、これは個人の感想なんで聞き流してください。ちなみに筆者は自分で勝手にマスタリング(音の調整作業)的な事をして、不満を解消。好みに近付けました。
昨日のプリファブ・スプラウトにしてもそうなのだけど、筆者はやや地味な曲の方が好きな傾向があるっちゃあるので、キャッチーな曲も紹介しときます。これがアルバム1曲目。さっきのが2曲目。
最後にアルバム表題曲。一番地味なやつ。ボーカルなしのインスト。
でもこれすごく良いと思う。ちょっとブライアン・ウィルソンっぽい。
しかしこの再生回数の少なさは何なんだ?
約4年半でどれも100回前後。正確に書くと、本日2019年5月29日時点で上から78、105、100。これはいくら何でも少なくない?
あれ、でも1曲丸々聴いたのに再生回数が変わっていないような…何でだろう??YouTubeようわからん。
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