今日の1曲 Sonic Youth – Sunday

さて、昨日に引き続きソニック・ユース。
日曜日ということで、1998年発表のアルバム『A Thousand Leaves(ア・サウザンド・リーヴズ)』より「Sunday」。

Sonic Youth – Sunday
Sonic Youth – Sunday

このPVを手掛けたのは、当時日本でも少し話題になった(と思う)、映画『Ganmo』の監督ハーモニー・コリン。出演はかつて世界中で大ヒットした映画『ホーム・アローン』に主演していたマコーレ・カルキン。なかなかに怪しい雰囲気のPVですねー。

で、昨日紹介したTシャツでよく見るジャケット写真3枚と、このPVとで共通する事があるのですが、まずは再掲載で1枚つずつ簡単に解説。

Goo

1990年リリースのメジャー第1弾(インディーズからの通算だと6枚目くらい?)アルバム『Goo』。
ジャケットはイラストレーターとして有名なレイモンド・ペティボーン(Raymond Pettibon)の作品。余談になるけれど、これまたTシャツでよく見る有名デザイン・Black Flag(ブラック・フラッグ)というバンドのシンボルもこの人のデザイン。中心人物が実兄で、レイモンドも初期にベーシストとして在籍。

Dirty

1992年のメジャー第2弾アルバム。個人的にはSonic Youthを聴き始めるなら、これかその次1994年の『Experimental Jet Set,〜』辺りが良いと思う。『Goo』でも良いけど。
ジャケットは現代美術家マイク・ケリー(Michael “Mike” Kelley)の作品。

Washing Machine

1995年メジャー4枚目『Washing Machine』。約20分ある最終曲「The Diamond Sea」は個人的にSonic Youthの全楽曲TOP20に入る。
こちらのジャケットはデザイナー、映画監督、NIKEのCMディレクション等も手掛ける、マイク・ミルズ(Mike Mills ※バンド、R.E.M.のベーシストとは同姓同名の別人)の作品。

これ何が共通しているのかと言うと、『Supreme(シュプリーム)』。ご存知ない方の為にざっくり言うと1994年にNYで創設された、長らくファッション界で1番影響力のあるストリートブランドです。ここ数年の人気の加熱っぷりは物凄く、人気アイテム発売日のオンラインストアでは、ものの例えではなく本当に秒で売り切れてしまうほど。

ついこの間はブランド創設25周年記念という事で、ボックスロゴ部分を『Swarovski(スワロフスキー)』のクリスタルで構築したTシャツが70,200円。フーディ(スウェットパーカ)が97,200円。というなかなかラグジュアリーな価格で発売するも即完売。更には定価以上の転売でも飛ぶように売れていたようです。

Supremeの発明は何と言ってもあのBoxロゴで、個人的にもまさに「最高」のロゴデザインの一つだと思いますが、やはりブランド力を高めたのは、Tシャツやフーディ、ステッカー等に用いた既存カルチャーやデザインのチョイスでしょう。既存の写真やデザインを持ってきてプリント。そこに「Supreme(最高)」と一緒にラベリングする。他には、絶妙な人選で「Supreme」とロゴが入ったTシャツを着せた写真をプリントする。そうする事でブランディングが成される。という、ほんとセンスって大事だよね。っていう一番分かりやすい例。

はい、文章が回り道する感じになってしまいましたが、Sonic Youthに関わる上記のメンツのデザインが全てSupremeでも使われています。大体Sonic Youthの方が先です。

Supremeはスケートカルチャーから来ているブランドなので、本来音楽的にはスケートパンクやハードコアパンクが近いのかな?とも思いますが、ニューヨークという土地柄もあってか、Sonic Youth周辺人物と関わりが多い。

余談ですが、Supremeの引用ソースを少し挙げると、ブランド名に引っ掛けて、女性ヴォーカルグループ、シュープリームス(The Supremes)や、ジャズサックス奏者、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)のアルバム『A Love Supreme(邦題:至上の愛)』のジャケット写真。ジャズの帝王というか主人公(と言って良いと思う)、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)、伝説的なデザイナー、ピーター・サヴィル(Peter Saville)デザインのUKバンド、ニュー・オーダー(New Order)のジャケット等、挙げればキリが無いほど音楽ネタが多いのですが、一定の審美眼に裏付けられているのは明白です。余談中の余談で、元ザ・スミス(The Smiths)のモリッシー(Morrissey)との間でトラブルになったのはちょっと笑ってしまいました。

Sonic Youth自体は、名前に「ユース」が入っているのに、特にユース・カルチャーを表立って牽引して行く感じではなく、やりたい音楽を淡々とやっているような印象でした。これ見よがしに何かをするような人達ではなく、服装もいたってフツー。キム・ゴードンがたまにデザイン強めの服を着ていたなーくらいで、男性メンバーはTシャツや無地のシャツにジーンズとかそんな感じでした。それでいて、こうして軽く紐解くだけで色々なカルチャーに繋がって行くのが音楽同様クールです。結局そういうのが一番お洒落なのかもしれませんね。

という事で、2日連続で紹介しましたソニック・ユース。今日は音楽以外の側面で軽く紹介してみました。こういうセンスは音楽にも反映されるもので、逆に言えば聴いている音楽やアートに対する造詣がその人の姿形に現れることにもなり得ます。よく「センスは金では買えない」と言いますが、そういうわけで皆さんソニック・ユースを聴いて内側からお洒落になりましょー。
「お、この人はスタイリッシュだな」と、わかる人からは、わかられるようになるかもしれません。(なんか変?な日本語だなあ)

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