今週の3曲 スティーリー・ダンを聴きましょう

基本的に本サイトは「音楽を色々聴いてみたいけれど、どれを聴けば良いのか分からない」、「あまり詳しく無いけど興味はある」という人のお役に立てれば、というのが基本にあります。
たまたま辿り着いてくれた人どなたでも大歓迎ですが、物凄いマニアの人からすれば「そんなの常識」で退屈に感じるかも知れません。そんな玄人の方も、改めて「もし人に勧めるならコレかなー」というところで一緒に楽しんでくれたなら幸いです。

さて、一昨日冨田ラボの紹介時に名前を出しましたスティーリー・ダン。
「ある種のポップ・ミュージックの究極系と言っても過言では無い」と書きましたが、詳細については全く触れませんでしたので、本日取り上げたいと思います。

スティーリー・ダン (Steely Dan) は、アメリカ合衆国出身のジャズ・ロックバンド。
ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーによるデュオ体制で活動し、世界的な成功を収めた同国を代表するグループ。2017年にベッカーが死去し、以降はフェイゲンのソロユニットとして継続している。
2000年度『グラミー賞』受賞。2001年『ロックの殿堂』入り。

ロックやポップスを基調としながら、ジャズ的な代理コードや意表をつくコード進行で曲にひねりを加え、一流のスタジオ・ミュージシャンを駆使した高度なアンサンブルを構築、その独特な世界観は、多くの同業者に多大な影響を与えた。テクニカルな面が強調されがちだが、1950年代のジャズやR&Bが持つフィーリングを重視しており、ドナルド・フェイゲンの個性的な歌声と奇妙で難解な小説のような歌詞の取り合わせもまた、スティーリー・ダンの個性を際立たせる非常に重要な要素となっている。

Wikipediaより

ではまず1曲目、1977年の『Aja 彩(エイジャ)』より。
アルバム収録曲の中で多分これが1番聴きやすいと思います。

Steely Dan-Deacon Blues with Lyrics
Steely Dan – Deacon Blues

大体どの名盤ガイドを見ても必ず入るのが『Aja 彩(エイジャ)』、続いて1980年に発表された『Gaucho(ガウチョ)』、そして中心人物ドナルド・フェイゲンが1982年に発表した1stソロアルバム『The Nightfly(ナイトフライ)』です。
この3枚はまさに「極まっている」作品で、超一級の技巧が凝らされながらも、それが神経質で疲れさせるようなことも、パッションが欠如しているような感じもなく、完璧を求めるが故に陥りがちな落とし穴を全て回避し、あらゆる要素が最適化され風通しも良いという作品なのです。

で、その1つ前の『The Royal Scam(幻想の摩天楼)』。こちらも良曲揃いの十分に特別な作品です。キリンジ好きの人もそれ以外の人も、メロディーが割とはっきりしている曲が多いので、まずはここから入るのが良いと思うのですが、問題はそれ以前の作品。
ちゃんと聴いたことあります?先述の4枚は大体聴いている。と言う人が多い印象ですが、それ以外のアルバムの話になると途端に話が弾まなくなる印象。と、いうわけで、もう一つ前の1975年作『Katy Lied(うそつきケイティ)』から取っ付き易さではかなり上位に来るであろう1曲。

Steely Dan Dr. Wu
Steely Dan – Dr. Wu

これも良いですねー。この後が凄過ぎたというだけで、このアルバムも十分に良いです。

最後、1982年の『The Nightfly』からまさに夜にピッタリな1曲。

Donald Fagen – Maxine

ちなみに『The Nightfly』については、冨田恵一(冨田ラボ)が1冊丸々分析や考察を記した「ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法」という本を上梓しています。

また、先日紹介しましたG.RINAも、グッディングス・リナ名義で2008年にリリースした『The Nightbird ~ Goodings RINA NONSTOP COVERS~』のジャケット写真で同作へのオマージュを捧げています。

ほんとはガウチョから1曲選んで時系列で3曲なら流れは良かったかな?とも思うのですが、今回はこんな感じでチョイスしてみました。

音楽をよく知る人たちが諸手を挙げて絶賛するスティーリー・ダン。
「聴いてみたけど何だかんだよう分からんなー。ピンと来ないなー」という人も、出来れば何度か聴いてみてください。「それでもピンと来ないなー」という事であれば間を空けて是非また後で聴いてみてほしいです。例え今はまだ分からなかったとしても、好き嫌いとは別に絶対的なクオリティというものが存在する事を知れば、音楽の聴き方、ひいては人生を必ず豊かにすると断言します。(ちょっと大げさかな…)

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